たし算・ひき算・九九・わり算に、
答えを浮かべる感覚があります。
7+8= の答え 15 、
13-6= の答え 7 、
8×4= の答え 32 、
18÷3= の答え 6 を、
問題を見ただけで、
瞬時に、心に浮かべる感覚です。
問題を見るだけです。
見た瞬間、
答えが、心に浮かびます。
頭で何かをしているのでしょうが、
一瞬でしていることですから、
何をしているのかが分かりません。
7+8= を見たら、
見た瞬間に、
答え 15 が心に浮かんで、
7+8=15 と書くことができる不思議な感覚です。
生まれたときに持っている感覚ではなさそうです。
たし算・ひき算・九九・わり算を、
繰り返し練習した子だけが、
持つ感覚だからです。
繰り返し練習しない子は、
たし算・ひき算・九九・わり算の感覚を、
持っていません。
でも、
計算できます。
答えを出すことができます。
7+8= でしたら、
7 を見て、「しち」と読み、
7 の次の 8 から、
+8 の 8 回、
8、9、10、11、12、13、14、15 と数えて、
答え 15 を出します。
13-6= でしたら、
13 を見て、「じゅうさん」と読み、
1 つ前の 12 から、
-6 の 6 回、
12、11、10、9、8、7 と逆向きに数えて、
答え 7 を出します。
8×4= でしたら、
8 の段の九九から、
「はちしさんじゅうに」と唱えて、
答え 32 を出します。
18÷3= でしたら、
÷3 の 3 を見て、
3 の段の九九の答えの中から、
18 を探して、
18=3×6 から、
答え 6 を出します。
答えを浮かべる感覚を持っていなくても、
計算の仕方を知っていれば、
7+8= や、
13-6= や、
8×4= や、
18÷3= の答えを出せます。
答えを浮かべる感覚を持った子は、
7+8= や、
13-6= や、
8×4= や、
18÷3= の計算を、
楽にスラスラとできるようになった後も、
感覚を持つまで、
計算し続けています。
答えを浮かべる感覚を持っていない子は、
楽にスラスラと計算できるようになった後、
感覚を持つまで、
計算を練習していません。
実は、
7+8= や、
13-6= や、
8×4= や、
18÷3= を、
楽にスラスラと計算できるようになるのは、
じきです。
計算の仕方を知った後、
少し練習すれば、
楽にスラスラと計算できるようになります。
その後の
感覚を持つまでが、
長いのです。
楽にスラスラと計算できるようになった後、
それでも、練習を長い間続けるから、
そのご褒美のように、
答えを浮かべる感覚を持つことができます。
大変さを知っているこちらは、
7+8= や、
13-6= や、
8×4= や、
18÷3= を、
楽にスラスラと計算できるようになった後、
答えを浮かべる感覚を持つまでの長い間、
子どもに寄り添って、
計算を手伝います。
しかも、
面白い事実があります。
13-6= の感覚をつかむまでの長期間は、
7+8= の感覚をつかむまでの長期間よりも、
短くなります。
楽にスラスラと計算できるようになった後の
大変さの乗り越え方に、
上達するからなのでしょう。
また、
8×4= は、
楽にスラスラと言えるようになった九九を、
6 秒で言えるようにするだけです。
8 の段の九九を、
子どもに、ストップウォッチを持たせて、
時間を自分で測らせれば、
夢中になって練習します。
夢中になって練習して、
2 の段から、
9 の段までの九九が、
すべて、6秒で言えるようになると、
8×4= を、見ただけで、
瞬時に、答え 32 が、
心に浮かぶようになります。
8 の段が、
6 秒の速さになっても、
6 秒で言えない九九があれば、
九九の音が残ります。
そして、
18÷3= の感覚をつかむまでの長期間は、
13-6= の感覚をつかむまでの長期間より、
短くなります。
大変さの乗り越え方が、
さらに上達するからでしょう。
(基本 -292)、(+- -188)、(×÷ -072)