既に持っている計算力の新しい使い方と、2 つの数字を見て計算することと、答えを書く位置に焦点を絞る子になれば、自分が自分に教える子に育ちます。

分数に進み、

子どもの内面のリーダーの育ちを飛躍させます。

 

分数の計算を、

自分が自分に教えます。

 

子どもの内面のリーダーは、

計算の仕方の「例」として、

 {\Large\frac{18}{6}}=3 だけを見ます。

 

 {\Large\frac{18}{6}}= が、問題で、

3 が、答えであることが、書いてない

とても不親切な「例」です。

 

文字の説明がなくて、

ただ、式が、一つ書いてあるだけの「例」です。

 

この  {\Large\frac{18}{6}}=3の「例」を見て、

子どもの内面のリーダーは、

計算の仕方を発見します。

 

例えば、

18÷6=3 の発見です。

 

そして、

発見した計算の仕方で、

自分自身をリードして、

問題  {\Large\frac{12}{4}}= を計算します。

 

このようなことができるように、

内面のリーダーが育っている子は、

 {\Large\frac{12}{4}}=3 と計算します。

 

計算した子に、

こちらは、

「どうやったの?」と聞きます。

 

聞かれた子は、

「え~とね、

これをこれで割った」のように、

自分の計算を指さしながら教えてくれます。

 

と、

このようなやり取りをできる子に、

時間をかけて育てます。

 

3+1= のようなたし算の初歩から、

育て始めます。

 

子どもが持っている力の新しい使い方と、

2 つの数字を見て計算することと、

答えを書く位置に、

子どもの気持ちが向くような教え方です。

 

3+1= のようなたし算の計算は、

数字を読む力、

順に数える力、

数字を書く力だけを使います。

 

この 3 つの力を組み合わせて使います。

新しい使い方です。

 

3+1= には、

2 つの数字しかありませんが、

それでも、

3 に注目することと、

1 に注目することを教えます。

 

このような教え方の実際の例です。

 

3+1= の 3 を無言で示して、

「さん」と声に出して読みます。

 

3 に注目することと、

数字を読む力を使うことを教えています。

 

続いて、

3+1= の 1 を無言で示して、

「し」と、声に出して数えます。

 

1 に注目することと、

順に数える力を使うことを教えています。

 

そして、

3+1= の = の右を無言で示して、

「し」と言います。

 

数字を書く力を使うことと、

答えを書く位置を教えています。

 

子どもは、

3+1=4 と書きます。

 

回りくどくなりますから、

こちらの内面のリーダーが、

子どもの内面のリーダーに、

教えていることを省略しています。

 

子どもの内面のリーダーが、

3+1= の計算をリードできるようになれば、

子どもは計算することができます。

 

このようにして、

子どもが持っている力の新しい使い方と、

2 つの数字を見て計算することと、

答えを書く位置に、

子どもの気持ちが向くように教えます。

 

さて、

とても気の利く子はいます。

 

こういう子は、

このような教え方をするだけで、

自分の持っている力の新しい使い方であることや、

2 つの数字に注目していることや、

答えを書く位置を習っていることに気付きます。

 

でも少数です。

 

多くの子は、

それほど気が利きませんから、

やがて気が利くように育てていきます。

 

今は、

3+1= のようなたし算の計算の仕方を、

教えてもらっていると思う子です。

 

教え方の別の例です。

かけ算です。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  34 \\ \:\times  \:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}  }}\\ のようなかけ算です。

 

暗算のたし算と、

暗算のひき算と、

筆算のたし算と、

筆算のひき算と、

九九の計算力を既に持っている子です。

 

3+1= のようなたし算と、

同じような教え方です。

 

子どもが持っている計算力の新しい使い方と、

2 つの数字を見て計算することと、

答えを書く位置に、

子どもの気持ちが向くような教え方です。

 

以下は、

実況中継を見せる教え方の実例です。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  34 \\ \:\times  \:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}  }}\\ の 8 と、4 を順に示しながら、

「はちしさんじゅうに(8×4=32)」、

8 の真下を示して、

「ここ、に(2)」、

「指、さん(3)」です。

 

8 と、4 を、下から上に順に見ることと、

九九の新しい使い方と、

答えを書く位置を教えています。

 

九九は、8×4=32 です。

縦に、8 と、4 が並び、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  34 \\ \:\times  \:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}  }}\\ の一部分になっています。

 

九九の新しい使い方です。

 

答えを、8 の真下に書きます。

 

8×4=32 の一の位の 2 だけ書きます。

 

十の位の 3 は、

指に取ります。

 

「繰り上がり」や、

「筆算」などを説明してもいいのですが、

教える内容が増えることで、

子どもの注目が散りますから、

とても不利です。

 

既に持っている計算力の新しい使い方と、

2 つの数字を見て計算することと、

答えを書く位置に、

焦点を絞る子に育てることで、

気の効く子になる手伝いです。

 

教える内容を、

あえて、狭く絞ります。

 

こちらの実況中継を

見て、聞いていた子は、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  34 \\ \:\times  \:\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:\:\:2\end{array}  }}\\ と書きます。

 

実況中継を続けて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  34 \\ \:\times  \:\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:\:\:2\end{array}  }}\\ の 8 と、3 を順に示しながら、

「はちさんにじゅうし(8×3=24)」、

子どもが指に取っている 3 を触って、

「さん(3)足して、にじゅうしち(27)」、

3 の真下を示して、

「ここ」です。

 

8 と、3 を、下から斜め上に順に見ることと、

九九の新しい使い方と、

繰り上がりのたし算と、

答えを書く位置を教えています。

 

見て、聞いていた子は、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  34 \\ \times  \:\:\:\: 8 \\ \hline \:272\end{array}  }}\\ と書きます。

 

3+1= のようなたし算のときよりも、

気の利かせ方に上達していますから、

既に持っている計算力の新しい使い方と、

2 つの数字を見て計算することと、

答えを書く位置を教えてもらっていると、

少しずつ気付くようになっています。

 

このように子どもを育てると、

こちらの内面のリーダーが、先に心に決めて、

子どもの内面のリーダーを育てます。

 

このようにして、

たし算、

ひき算、

かけ算、

わり算を計算できるようになった子に、

 {\Large\frac{18}{6}}=3 の「例」を見て、

同じように、

問題  {\Large\frac{12}{4}}= を計算させます。

 

だから子どもは、

2 つの数字と、

既に持っている計算力の新しい使い方に、

焦点を絞って、

ほとんど無意識に考えて、

 {\Large\frac{12}{4}}=3 と計算します。

 

この子に、

「どうやったの?」と聞いて、

言葉にさせることで、

2 つの数字と、

既に持っている計算力の新しい使い方に、

自分が注目していることを、

よりハッキリとさせます。

 

子どもの言い方は、

幼稚であって構いません。

 

自分がしていることが、

既に持っている計算力の新しい使い方と、

2 つの数字を見て計算することと、

答えを書く位置に注目していると、

ハッキリさせることが目的です。

 

 {\Large\frac{18}{6}}=3 の「例」を見て、

問題  {\Large\frac{12}{4}}= を計算しています。

 

計算の仕方を、

こちらから習っていませんから、

子どもは、

自分が自分に教えています。

 

そして、

 {\Large\frac{12}{4}}=3 と計算しています。

 

分数に進んだ子どもは、

算数の計算の新しい習い方、

自分が自分に教える習い方を体験しています。

 

とても不思議な体験になるようです。

 

そして、

とても楽しいようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -303)、(+-  {\normalsize {α}} -198)、

(×÷  {\normalsize {α}} -076)、(分数  {\normalsize {α}} -095)