分数の計算は、子どもが計算した後、「どうやったの?」と聞いて、自分が行った計算を言葉で説明させます。こうすると、分数の計算の理解が深まります。

仮分数  {\Large\frac{14}{5}} を、

帯分数 2 {\Large\frac{4}{5}} に変換します。

 

言葉で説明するのでしたら、

仮分数  {\Large\frac{14}{5}} の 14 を示して、

「上の数 14 を」、

5 を示して、

「下の数 5 で割ります」、

「14÷5=2・・・4 です」と、

計算を教えます。

 

そして、

「答え 2 を横に書いて、

あまり 4 を上の数として書いて、

下の数 5 をそのまま書きます」と、

書き方を教えます。

 

こちらの計算の実況中継を見せながら、

子どもを参加させる教え方もあります。

 

仮分数  {\Large\frac{14}{5}} の 14 と、5 を示して、

「これ、割る、これ」、

「2、あまり、4」と計算の実況中継を見せてから、

「わ(=)」で、

 {\Large\frac{14}{5}}= と書かせてしまい、

= の右を示して、

「ここ、2」、

「棒」、

「上、あまりの 4 」、

「下、5 のまま」とリードすれば、

 {\Large\frac{14}{5}}=2 {\Large\frac{4}{5}} と、子どもは書きます。

 

言葉で説明して教えるか、

実況中継を見せて教えるかしてから、

 {\Large\frac{16}{5}} のような問題を、

帯分数に変換させます。

 

子どもが、

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} と計算したら、

「どうやったの?」と聞きます。

 

計算の仕方を、

子どもに説明させます。

 

子どもを、先生役にして、

こちらが、教えてもらう生徒役をします。

 

こうして、

子どもを先生役にして、

こちらに教えさせます。

 

教えることで、

学びが深くなるからです。

 

子どもの説明の中に、

 {\Large\frac{16}{5}}= の

16 と 5 の 2 つの数を、

わり算で計算していることが、

含まれていることを必ず押さえます。

 

そして、

仮分数を帯分数に変換する計算に慣れた後で、

この逆の計算、

 {\Large\frac{4}{5}} {\Large\frac{14}{5}} を教えます。

 

ここでは、

詳細を省略しますが、

言葉で説明する教え方があります。

 

こちらの計算の実況中継を

見せる教え方もあります。

 

どちらかの方法で教えた後、

 {\Large\frac{1}{5}} のような問題を計算させます。

 

子どもが、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{11}{5}} と計算したら、

「どうやったの?」と聞きます。

 

計算を 2 回ですから、

説明が難しいようです。

 

だから、

説明の仕方を手助けします。

 

 {\Large\frac{1}{5}} の 2 と、1 と、5 を順に示して、

「この 2 と、1 と、5 をどうしたの?」と、

子どもを手助けします。

 

口ごもっているようでしたら、

「足したの?」、

「引いたの?」、

「掛けたの?」、

「割ったの?」と説明の仕方を手助けします。

 

こうすると子どもは、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{11}{5}} と、

自分が計算していますから、

自分の計算を言葉にし始めます。

 

そして、

2 と、5 を掛けたことと、

掛けた答え 10 に、

1 を足したことを、

子どもは教えてくれます。

 

このように、

自分がした計算 2 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{11}{5}} を、

言葉にすることまでさせると、

計算の理解が深まります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -329)、(分数  {\normalsize {α}} -110)