マイナスの数の計算で、
戸惑いが続きます。
-1
= や、
-1
= のような分数の計算です。
-1
=
-1
= や、
-1
=
-1
= のように、
通分することはできます。
この続きの計算で、
戸惑いが続きます。
-1
=
-1
= は、
このまま計算できます。
-1
=
-1
= は、
このままでは引けないので、
-1
=
-1
=
-
= とします。
これで引けます。
1 を、
に変える計算は、
こうしてから引くと分かれば、
自力で計算できます。
1 の 1 を、
に変えて、
1=1+
=
+
=
と、
計算を正しく理解できていて、
計算できる子です。
この子が戸惑っているのは、
右から左を引くことです。
例えば、
3-5= のようなひき算です。
右の 5 から、
左の 3 を引いて、
5-3 の答え 2 に、
マイナス(-)を付ける計算です。
つまり、
3-5=-2 のように、
右から左を引いて、
答えにマイナス(-)を付ける計算に戸惑います。
そして、
この戸惑いが続いています。
このように、
戸惑う気持ちが続くことを、
理解できます。
3-5= を筆算の形で書くと、
です。
小学校の算数で習う筆算のひき算は、
上から下に縦に見て引きますが、
この筆算 は、
下から上に縦に見るのですから、
真逆の向きに見ます。
しかも答えは、
のように、
マイナス(-)を付けます。
大きく戸惑ってしまうことを、
とてもよく理解できます。
「なぜ?」として戸惑っている気持ちを、
「そうするのだ!」と切り替えて、
受け入れるしかないのです。
これは、
数学のセンスの問題ではなくて、
子どもの内面の育ちの問題です。
理由は分からないけれども、
それを正しいと受け入れて、
利用して計算していく態度です。
つまり、
何から何まで、
キチンと理解しようとするのではなくて、
どこかの何かを正しいと認めて、
その続きを組み立てていく進み方です。
小学校の算数のひき算は、
5-3= や、
1-
= や、
1-
= のように、
左から右を引くひき算だけです。
右から左を引く、
3-5= や、
-1
= や、
-1
= のようなひき算はありません。
中学の数学で、
左から右を引くだけではなくて、
右から左を引くひき算も習います。
そして子どもは、
大きく戸惑って、
この戸惑いが尾を引いて、続きます。
でも、
やがて、
「あぁ、そうか!」となります。
言葉で説明して、
教えても、
「あぁ、そうか!」となりにくいようです。
ですから、
子どもが、
-1
=
-1
= まで計算して、
戸惑って止まっていたら、
こちらが、計算そのものをリードして、
答えを出してしまいます。
例えば、
-1
= の - を示して、
「マイナス」、
1 を示して、
「これ」とリードすれば、
子どもは、
-1
=-1 まで書きます。
もちろん、
子どもは、戸惑ったままです。
続いて、
-1
=-1 の 9 と、2 を示して、
「9-2=7」、
「下、12」とリードすれば、
-1
=-1
と計算できて、
答えを書き終わります。
戸惑ったままの子どもを、
このようにリードして、
計算を終わらせる手伝いを続けます。
すると必ず、
その子の内面が育って、
右から左を引くひき算を受け入れて、
「あぁ、そうか!」となります。
(基本 -348)、(分数
-123)