根号(ルート)を含む式の展開です。
展開は、楽にスラスラとできます。
この子は、
(1+)(1+
-
)
=1+-
+
+2-
=3- と計算しています。
展開した式 :
1+-
+
+2-
は、
正しく計算できています。
でも、
この式の
の計算が間違えています。
だけを抜き出すと、
-
+
-
ですから、
2-
-
と計算すれば、
正しい計算です。
この子は、
-
+
-
の
4 つの を 1 つにまとめて、
=
=-
と計算しています。
でも、
たし算や、
ひき算の を 1 つにまとめることはできません。
かけ算や、
わり算でしたら、
を 1 つにまとめることができます。
だから、
ひどく混乱するのが普通です。
そして、
混乱から抜け出たとき、
のたし算とひき算の計算と、
かけ算とわり算の計算を、
正しく区別できるようになります。
ほとんどの子が混乱します。
そして、抜け出ます。
そういうところです。
仮に、
=a 、
=b 、
=c と置き換えれば、
-
+
-
=
a-b+a-c ですから、
この子も、
1 つにまとめようとしません。
a-b+a-c=2a-b-c と、
正しく計算できます。
でも、
文字に置き換えてしまうと、
×
=2 や、
×
=
と計算できなくなるので、
都合が悪いこともあります。
ですから単純に、
=a 、
=b 、
=c のように、
文字に置き換えることはできません。
やはり、
混乱することを承知で計算させて、
混乱したら、
「起こることが、起こった」のですから、
この後に「起こること」である
「混乱から抜け出る」を起こすために、
正しい計算の仕方をリードします。
「起こることが、起こった」の
「起こること」は、
「混乱すること」だけではありません。
「抜け出ること」も
「起こること」です。
「混乱してしまった」子が、
「混乱」から「抜け出る」手助けは、
実にシンプルです。
子どもの間違えたところだけを、
正しくするだけのリードです。
「混乱した」のもこの子ですし、
「抜け出る」のもこの子です。
間違えを正す手伝いだけです。
この子は、
1+-
+
+2-
=3- と計算しています。
この子の
この計算から教え始めます。
1+-
+
+2-
の
1 と、2 を示して、
「1+2=3」と計算してから、
この子の答え 3- の 3 を示して、
「合っている」です。
続いて、
1+-
+
+2-
の
と、
と、
と、
を示して、
「このまま」、
そして、
2 つの を示して、
「2 つだから、2」、
と、
を示して、
「これとこれ」とリードします。
このリードで、
子どもは、
1+-
+
+2-
=3+2-
-
と完成させます。
これで、
手伝いを終えます。
何か、
気の利いたことを教えたくなりますが、
間違いを正して終わりにします。
(基本 -373)、(分数
-134)