四則混合の計算は、計算順を決めてから、順に計算する習慣を、子どもに持たせます。複雑そうに見える式の方が、計算順を決め易いようです。

 {\Large\frac{2}{7}}× {\normalsize {\{}}6-(5- {\Large\frac{2}{3}}×1 {\Large\frac{1}{8}} {\normalsize {\}}}= や、

20× {\Large\frac{1}{4}}+20× {\Large\frac{1}{5}}+20× {\Large\frac{1}{10}}= のような

四則混合は、

計算順を決めてから計算します。

 

① 計算順を決めます。

② 計算順に、計算します。

このような解き方の作法が、

子どもの習慣になるまで育てます。

 

育て方は、

とてもシンプルです。

 

計算する前に、

「順番・・」とだけリードして、

子どもに計算順を、

指で示させます。

 

計算する前に、

計算順を指で示させるだけの

このリードを繰り返せば、

計算する前に、計算順を決める習慣を、

子どもは持つようになります。

 

例えば、

 {\Large\frac{2}{7}}× {\normalsize {\{}}6-(5- {\Large\frac{2}{3}}×1 {\Large\frac{1}{8}} {\normalsize {\}}}= でしたら、

計算順は、

① 右の × 、

② 小かっこの中の - 、

③ 中かっこの中の 6 の右の - 、

④ 左の × の順です。

 

計算するのではありません。

式を見ただけで、

計算順を決めるだけです。

 

計算順を決める習慣を

持とうとしている子どもに、

数字ではなくて、

× や、- を、

無言で、指で示させます。

 

あるいは、

20× {\Large\frac{1}{4}}+20× {\Large\frac{1}{5}}+20× {\Large\frac{1}{10}}= でしたら、

① 左の × 、

② 中ほどの × 、

③ 右の × 、

④ 左の  {\Large\frac{1}{4}} の右の + 、

⑤ 中ほどの  {\Large\frac{1}{5}} の右の + の順です。

 

このように、

計算する前に計算順を決めてから、

自分が決めた計算順を頭に置いて、

順に計算します。

 

さて、

経験上の事実ですが、

計算順を決める難易差は、

 {\Large\frac{2}{7}}× {\normalsize {\{}}6-(5- {\Large\frac{2}{3}}×1 {\Large\frac{1}{8}} {\normalsize {\}}}= と、

20× {\Large\frac{1}{4}}+20× {\Large\frac{1}{5}}+20× {\Large\frac{1}{10}}= でしたら、

後の方が難しいようです。

 

見た目の印象は、

 {\Large\frac{2}{7}}× {\normalsize {\{}}6-(5- {\Large\frac{2}{3}}×1 {\Large\frac{1}{8}} {\normalsize {\}}}= の方が、

計算順を決めるのが難しいと感じます。

 

でも、

子どもには、

20× {\Large\frac{1}{4}}+20× {\Large\frac{1}{5}}+20× {\Large\frac{1}{10}}= の方が、

計算順を決めるのが難しいようです。

 

荒っぽい仮説ですが、

単純な式ほど、

手掛かりが少ないからのようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -399)、(分数  {\normalsize {α}} -152)