を約分する問題を、
解こうとしています。
でも、
解く前に、
解き方を見通せません。
だから、
「分からない」と、
してしまうような未熟な子ではありません。
見通せる部分を、
見通してしまいます。
の
分子 と、
分母 を、
それぞれ、因数分解して、
それから、約分することは分かります。
そして、
分子 は、
公式から、
となることを、
解く前に、
頭の中で、見通せます。
ですが、
分母 の因数分解を、
解く前に、
見通せません。
だからといって、
「分からない」としない子です。
しぶとく、
何とかできる部分を探します。
そして、
「確か、あのあたりで習ったのでは・・」と、
以前に、
習ったことを思い出します。
この記憶を頼りにして、
以前のノートから、
分母 x4+x2y2+y4 の
因数分解の仕方を、
探し出します。
式の形を見るようになっているこの子は、
このようなしぶとさが育っています。
そして、
としてから、
として、
のように
因数分解できることを探し出します。
解く前に、
しぶとく考えて、
これだけのことをしてから、
この子は解き始めます。
=
=
と約分します。
実は、
これで終わりにしない子です。
このように解いてから、
しばらくたった後で、
この子は、
同じ約分の問題 を、
もう一度解きます。
解く前に、
式 を見るだけで、
「解き方を見通す」練習です。
1 回、解き直しただけで、
十分でないと感じたら、
解き方を見通せるようになるまで、
しばらく間を空けてから、
解き直す練習を繰り返します。
こうして、
解く前に、
解き方を見通す力を、
自力で育てます。
このような自分育てをできる子です。
もちろん、
こうなるように、
長い時間をかけて育てたからです。
自然に、
このような力を持つ子もいるのでしょうが、
子育てに、
偶然の幸運を期待すべきではないでしょう。
長い時間をかけて、
確実に育てるべきでしょう。
だから、
「同じような計算問題」を、
こちらが、十分と評価できるまで、
この子に繰り返し練習させています。
3+1= の答え 4 を
計算するようなたし算の初歩から、
「同じような計算問題」を
繰り返し練習させています。
すると、子どもは、
どの子も、必ず、
ですが、自然に、
「解き方を見通すこと」が、
解く前に、
できるようになっていく自分に気付きます。
そして、
中学数学の方程式や因数分解、
高校数学と進み、
「解く前に見通す」ことが大事だと、
ハッキリと意識し始めます。
(基本 -403)、(分数 -155)