6+3= の数える計算の実況中継を見せて教えるとき、こちらは、楽に計算できるようになった子を演じています。

6+3= を数えて答えを出す計算は、

6 の次の 7 から、

+3 の 3 回、

7、8、9 と数えて、

答え 9 を出します。

 

そして、

6+3=9 と書きます。

 

この一連の動作を、

習慣のように、

次々にできるようになれば、

6+3= を楽に計算できます。

 

さて、

6+3= の計算の仕方を初めて習う子に、

楽に計算できるようになった子が、

習慣のようにしている一連の動作だけを、

こちらの計算の実況中継で見せることで教えます。

 

そのような実況中継の一例が、

6+3= の 6 を示して、

「ろく」と声に出して読み、

3 を示して、

「しち、はち、く」と、3 回、声に出して数え、

= の右を示して、

「く(9)」です。

 

実況中継の時間は、

楽に計算できるようになった子のように、

計算して見せるだけですから、

せいぜい 5~6 秒です。

 

このような実況中継では、

初めて習う子には、

とても不親切ですから、

「えっ、どうやって計算するの・・」となります。

 

が、

すぐに次の計算 4+3= に移って、

5~6 秒の短時間で、

4 を見て、

その次の 5 から、3 回、

5、6、7 と数える実況中継です。

 

さらに、

5~6 秒の短時間で、

9+3= を、

10、11、12 と数える実況中継、

そして、さらに、

5~6 秒の短時間で、

5+3= を、

6、7、8 と数える実況中継と続きます。

 

10 問も見るまでもなく、

「あぁ、そうか!」と、

子どもは計算の仕方をつかみます。

 

ワンパターンで、

1 問が 5~6 秒の短時間の実況中継です。

 

しかも、

楽に計算できるようになった子の計算の仕方です。

 

仮に、

10 問見たとしても、

1 分か、

2 分の短時間で、

計算の仕方をつかんでしまいます。

 

言葉では伝えにくいのですが、

実況中継を見せているこちらは、

実は、

楽に計算できるようになった子を演じています。

 

楽に計算できるようになった子ですから、

6+3= の 6 の次の 7 から、

7、8、9 と、3 回、

5~6 秒で数える計算は、

ユッタリと落ち着いた感じです。

 

こちらの実況中継を見ている子は、

こちらが演じている楽に計算できるようになった子も、

合わせて見ていますから、

実況中継を見ている子の心の中に、

とても自然に、

楽に計算できるようになった子が見えています。

 

10 問よりも少ない

7~8 問や、

5~6 問で、

「あぁ、そうか!」と計算をつかんだとき、

見ている子の心の中の

楽に計算できるようになった子が、

実は、

自分自身だった・・と重なります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -408)、(+-  {\normalsize {α}} -254)