筆算のたし算:100問を解き終える粘りを育てます。筆算のたし算を計算するリズムを持たせることで、粘りを育てることができます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 33 \\ \hline \end{array} }}    {\normalsize { \begin{array}{rr} 55 \\ +\: 26 \\ \hline \end{array} }}    {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 19 \\ \hline \end{array} }}    {\normalsize { \begin{array}{rr} 46 \\ +\: 28 \\ \hline \end{array} }} \\  

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 88 \\ \hline \end{array} }}    {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 73 \\ \hline \end{array} }}    {\normalsize { \begin{array}{rr} 47 \\ +\: 56 \\ \hline \end{array} }}    {\normalsize { \begin{array}{rr} 94 \\ +\: 68 \\ \hline \end{array} }} \\  

 

このような筆算のたし算:100問を、

解き終える粘りを育てようとしている子です。

 

「どのような計算力なのか?」を、

探りながら、

こちらの計算を見せるリードをします。

 

以下は、

リードの一例です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 33 \\ \hline \end{array} }} \\ の 7 と 3 を示しながら、

「7+3=10」と早口で計算して、

子どもが何をするのかを待ちます。

 

この子は、すぐに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 33 \\ \hline \:\:\:\:0\end{array} }} \\ と書きます。

 

このような様子から、

「1 を繰り上がり数として覚えたようだ」と、

推測できます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 33 \\ \hline \:\:\:\:0\end{array} }} \\ の 2 と 3 を示しながら、

「2+3=5」と早口で計算して、

子どもが何をするのかを待ちます。

 

この子は、すぐに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 33 \\ \hline\:\:60\end{array} }} \\ と書きます。

 

繰り上がり数 1 を足して、

6 にしていますから、

1 を繰り上がり数として覚えていて、

そして、確実に足す力があります。

 

しかも、

こちらの早口の計算、

「7+3=10」や、

「2+3=5」に素早く反応できますから、

7+3= や、2+3= の答えが、

問題を見たら、見ただけで、

瞬時に、10 や、5 と出るようです。

 

次の問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 55 \\ +\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\ は、

この子の高い計算力に合わせて、

こちらの計算を見せるリードを、

減らします。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 55 \\ +\: 26 \\ \hline \end{array} }} \\ の 5 から 6 の向きを、

ペン先で示して、

すぐにボソッと「じゅういち(11)」です。

 

5+6= の答え、

11 だけをいきなり言うリードです。

 

これだけのリードに対して、

子どもはすぐに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 55 \\ +\: 26 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書きます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 55 \\ +\: 26 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ の 5 から 2 の向きを、

ペン先で示して、

すぐにボソッと、

「しち(7)」、「はち(8)」です。

 

「しち(7)」は、5+2=7 です。

繰り上がり数 1 を足して、「はち(8)」です。

 

このリードに対して、

子どもはすぐに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 55 \\ +\: 26 \\ \hline\:\:81\end{array} }} \\ と書きます。

 

この子の素早い計算から、

2+3=、7+3=、5+2=、5+6=、7+1=、

5+9=、4+2=、6+8=、1+8=、5+8=、

2+7=、8+3=、4+5=、7+6=、9+6=、

4+8=、・・・・・ のような 25 問を、

20秒くらいで計算できるようです。

 

このように、

こちらの計算を見せるリードを通して、

この子の計算力を評価します。

 

そして、

これだけの計算をできる子に合わせて、

こちらの計算の見せ方を決めます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 19 \\ \hline \end{array} }} \\ の 5 から 9 の向きを、

ペン先で示して、

すぐにボソッと「じゅうし(14)」です。

 

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 19 \\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\ と書いたらすぐ、

7 から 1 の向きを、

ペン先で示して、

すぐにボソッと、

「はち(8)」、「く(9)」です。

 

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 19 \\ \hline\:\:94\end{array} }} \\ と書いたらすぐ、

次の問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 46 \\ +\: 28 \\ \hline \end{array} }} \\ を、

同じようにリードします。

 

このようにリードして、

5~10 問、

子どもと協力して計算して、

子どもに、計算のリズムを伝えます。

 

計算のリズムを持たせて、

たし算:100問を、

解き終える粘りを育てます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -415)、(+-  {\normalsize {α}} -259)