16+4=、13+5= を、
6+4=10 や、3+5=8 の
たし算を利用して計算します。
3+5=、6+4=、5+9=、7+5=、8+7=、
4+8=、5+6=、9+7=、8+3=、4+4=、
・・・・・
このようなたし算を見たら、
答えが出る感覚を持っている子です。
だから、
たし算の感覚を利用する計算の仕方を教えます。
子どもが持っている力を使う計算であれば、
身近に感じることができるからです。
また、
3+5= を見たら、答え 8 が、
6+4= を見たら、答え 10 が、
瞬時に出るたし算の感覚は、
言葉を利用して計算していません。
ですから、
言葉で説明しないで、
こちらの計算の実況中継を見せる教え方をします。
16+4= の 16 の 1 を隠して、
6+4= が見えるようにしてから、
「じゅう(10)」、
16 の 1 を見せて、
「にじゅう(20)」と実況中継します。
見て、聞いていた子は、
16+4=20 と書きます。
が、
どこかぎこちない感じです。
気のせいかもしれませんから、
もう 1 問、
実況中継を見せます。
13+5= の 13 の 1 を隠して、
3+5= が見えるようにしてから、
「はち(8)」、
13 の 1 を見せて、
「じゅうはち(18)」と実況中継します。
見て、聞いていた子は、
13+5=18 と書きます。
やはり、
何もつかめないようです。
3+5= を見たら、答え 8 が、
6+4= を見たら、答え 10 が、
瞬時に出る子ですから、
1~2 問の実況中継を見せれば、
計算の仕方をつかむものです。
でもつかめないようですから、
実況中継の内容を、
この子に合うように変更します。
ただし、
試してみなければ、
どのように変更したら、
この子に合うのか分かりません。
手掛かりは、
経験則です。
この子を計算自体に参加させる変更が、
この子に合う方法を探り出せます。
子どもの計算を待つように、
変更します。
12+6= の 12 の 1 を隠して、
2+6= が見えるようにしてから、
「2+6=?」と、子どもに聞きます。
この変更で、
この子は、
自分のたし算の感覚を呼び出せたようです。
子どもは、
たし算の感覚を使って、
「はち(8)」と答えてくれます。
そうしたら、
12 の 1 を見せて、
「じゅうはち(18)」と実況中継します。
これで、
計算の仕方をつかめたようです。
12+6=18 と、
自分が計算したように書きます。
(基本 -435)、(+-
-267)