分数のたし算 １＋５
＝ を、
頭の中で計算して、
答え ６ だけを書く子です。
１＋５
＝６
です。
この子が頭の中でしているであろう
１＋５
＝ の計算の流れを、
推測して、
順に書いてみます。
計算する前に、
式をチラッと見て、
計算は、分数のたし算で、
異なる分母と理解します。
そして、
一瞬で、
分母をそろえてから、足す・・と、
心の中で、先に決めます。
高校数学の計算問題でしたら、
大げさな言い方になりますが、
「解き方の方針」です。
計算する前に、
どのように計算するのかを
決めるだけの話です。
問題 １＋５
＝ をチラッと見て、
異なる分母の分数のたし算と理解して、
一瞬で、心の中で、
分母をそろえてから、足す・・のように決めます。
１＋５
＝ を、頭の中で計算して、
答え ６ を出す子ですから、
このようなことをしています。
それから頭の中で、
計算し始めます。
まず、
２ つの分母 ３ と ６ を見て、
共通分母（最小公倍数）は、６ です。
この子は、頭の中で、
１＋５
＝ ではなくて、
〇＋〇
＝ が見えています。
共通分母を出す感覚で、
６ は、自動的に出ます。
次に、
１＋５
＝ の左の
の分母 ３ を見て、
つまり、〇＋〇
＝ のように、
３ だけを見て、
６ にするために、
２ を掛けているので、
の分子 １ を見て、
つまり、〇＋〇
＝ のように、
１ だけを見て、
２ を掛けて、２ と計算します。
この子は、
頭の中で、
〇＋〇
＝ のように、
２ を見ています。
それから、
１＋５
＝ の右の
の分子 １ を見て、
つまり、〇＋〇
＝ のように、
１ だけを見て、
〇＋〇
＝ の ２ が、
この子の頭に残っていますから、
この ２ に、
１ を足して、３ です。
それから、この子は、
意識してなのか、
あるいは、自動的になのか、
どちらかで、
分母 ６ と、計算した ３ を、
の分数にします。
この子の頭の中で、
の約数 ３ は、
瞬時に出ますから、
意識的に計算しなくても、
約分されて、
になります。
この が、
問題 １＋５
＝ の 分数部分の答えです。
続いて、
整数部分だけを、
１＋５
＝ のように見て、
ほとんど自動的に、
１＋５＝ の答え ６ が出ますから、
問題 １＋５
＝ の答え ６
が出て、
１＋５
＝６
と書きます。
書くと、
このようにダラダラとした長い印象ですが、
２ つの分母 ３ と ６ を見て、
左の の分母 ３ を見て、
分子 １ に、２ を掛けて、
右の の分子 １ を見て、
２ に足して、３ にして、
分数 を、
と約分して、
整数部分 １ と ５ だけを見てと、
頭の中で、こちらが計算すれば、
子どものスピードに合わせる積りで、
ユックリ目にしても、
５～６ 秒です。
ですが、
このように頭の中で計算するのではなくて、
普通に、
途中式を書いて計算すれば、
１＋５
＝
１＋５
＝
６＝
６ のようになります。
１ 行にすると、
１＋５
＝１
＋５
＝６
＝６
です。
頭の中で計算するときと、
書いている内容が、
ここまで大きく違います。
頭の中で、
１＋５
＝ を計算できる子は、
確実に自分自身をリードできる子なのです。
だから、
２ つの分母 ３ と ６ を見て、
左の の分母 ３ を見て、
分子 １ に、２ を掛けて、
・・・・・のように、
見るべき部分だけを見て、
計算できます。
これが、
普通に途中式を書くときと、
頭の中で計算するときの途中式の
大きな違いの理由です。
（基本 －４４０）、（分数
－１７４）