算数や数学の計算問題を解くとき、
計算スキルと合わせて、
子どもに身に付けさせたい習慣があります。
例として、
あまり意識されることのない習慣を、
いくつか列挙します。
「計算練習を始めると決めたら、
計算問題を出して、
鉛筆と消しゴムを出して、
1 分もしないで、
1 問目の問題に取り掛かります」。
「計算練習が終わるまでの時間を、
このくらい掛かるだろう・・と
先に見込んでから、
計算し始めます」。
「計算し始めたら、
終わるまで、
計算してしまいます」。
(最後まで、計算に集中します)
「計算するとき、
できる・わかる・解けると先に決めています」。
「難しさを感じたら、
どのように計算するのかを、
自分が自分に聞くようにして、
計算の仕方を思い付かなければ、
どこの計算の仕方を
教えてほしいのかを決めてから、
聞きます」。
上から 3 番目までの習慣を、
少し詳しくみます。
「計算練習を始めると決めたら、
計算問題を出して、
鉛筆と消しゴムを出して、
1 分もしないで、
1 問目の問題に取り掛かります」。
1 分もしないで・・は、
経験則です。
「計算すると決めています」から、
実際には、
1 分も掛かりません。
「すると決める」ことは、
こういうことだと、
子どもに教えます。
教え方は、
とてもシンプルです。
見せるだけです。
子どもが、
「計算問題を始める」と言ったときや、
こちらが、
「そろそろ始めたら・・」と誘ったときです。
こちらが、
子どもの代行で、
計算問題を出して、
鉛筆と消しゴムを出して、
1 問目を計算し始めます。
その計算が、
7+4= のたし算でしたら、
7 を示して、
「しち」と声に出して読み、
4 を示して、
8、9、10、11 と、
4 回、声に出して数えて、
答え 11 を出してしまいます。
計算問題を取り出してから、
1 分も掛かりません。
すぐに取り掛かる習慣を、
子どもに見せて、
体験させています。
「計算練習が終わるまでの時間を、
このくらい掛かるだろう・・と
先に見込んでから、
計算し始めます」。
子どもの計算練習を見て、
「何問なの?」、
「どのくらい掛かるかな?」、
時計を見て、
子どもが推測した見込み時間を、
今の時刻に加えて、
「〇時〇分くらいまでかな?」の
リードです。
「計算し始めたら、
終わるまで、
計算してしまいます」。
(最後まで、計算に集中します)
子どもの集中が切れて、
計算から離れていたら、
こちらが計算してしまう実況中継で、
子どもを計算に引き込みます。
で、
子どもが計算から離れていましたら、
0 と 4 を示して、
「0-4=、引けない」、
「10-4=6」、
4の真下を示して、
「ここ、6」と、
実況中継してしまい、
子どもを計算に引き込みます。
こちらの突然の実況中継を、
見て、聞いていた子は、
と書きます。
答え 6 を書いたとき、
子どもは、計算に戻ります。
勢いを付けるために、
こちらの実況中継を続けて、
と計算してしまいます。
このような感じで、
計算スキルと合わせて、
子どもに身に付けさせたい習慣を育てます。
(基本 -448)、(+-
-273)