連立方程式の計算の仕方だけを、こちらの計算を、できるだけ忠実に伝えるように教えます。子どもを参加させて、少し伝えては、そこまでを書かせて・・のような教え方です。

連立方程式 {\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}}

解き方を教えます。

 

教える目的は、

子どもが、

自力で解くことができるようにすることです。

 

だから、

ストレートに、

解くことだけに絞って教えます。

 

こちらが解くためにしていることを、

小さなまとまりごとに伝えて、

子どもに書かせて、

解くことに参加させます。

 

書くことで、

子どもは傍観者から、

参加者に変わって、

自分の計算になります。

 

以下は、

かなり長くなりますが、

その一例です。

 

こちらは解く前に、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}} の 7 と 4 を、縦に見て、

次に、

3 と 3 を縦に見て、

y が、引くことで消えることを、見ます。

 

ここは、

とても教えにくい内容ですが、

なるべく忠実に、

このような動きだけを教えます。

 

無言で、

7 と 4 を、

上から下に見る向きに示して、

続いて、

3 と 3 を、

上から下に見る向きに示して、

「 y を消す」、

「上から下を引く」とだけ言います。

 

 

解き方を決めたこちらは、

7-4=3 と計算して、

3x= と書いて、

24-15=9 と計算して、

3x=9 と書きます。

 

こちらのこのような計算を、

子どもに教えます。

 

文字にして書くと、

ダラダラとした印象になって、

長くなりますが、

実際には、

ゆっくり話すようにしても、

30秒前後です。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}} の 7 と 4 を示して、

「7-4=3」、

4x+3y=15 の 4x の下の余白を示して、

「ここ、3」

「 x 」です。

 

こちらの計算の実況中継を見ていた子は、

4x の下に、

3x を書きます。

 

書くことで、

こちらが見せている計算が、

子ども自身の計算になります。

 

次に、

3 と 3 を示して、

「3-3=0」、

「y 、ない」、

「イコール(=)」と言って、

子どもが書いた 3x の右を示します。

 

子どもは、

3x= のように、

= を書きます。

 

そして、

24 と 15 を示して、

「24-15=9」、

子どもが書いた 3x= の右を示して、

「ここ」です。

 

子どもは、

3x=9 と書きます。

 

 

3x=9 と計算したこちらは、

9÷3=3 と計算して、

x=3 と、答えを出します。

 

こちらのこのような計算を、

子どもに教えます。

 

子どもが書いた 3x=9 の 9 と 3 を示して、

「9÷3=3」、

3x=9 の x= と、下の余白を示して、

「これ、ここ」、

そして、

子どもが、x= と書いたら、

= の右を示して、

「ここ、3」です。

 

 

x=3 と計算したこちらは、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}}

下の式 4x+3y=15 の x を 3 として、

4×3=12 から、

12+3y=15 、

15-12=3 から、

3y=3 、

3÷3=1 から、

y=1 と、計算します。

 

こちらのこのような計算を、

子どもに教えます。

 

子どもが書いた x=3 の 3 を示して、

そして、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}}

下の式 4x+3y=15 の x を示して、

「ここ」、

「4×3=12」、

そして、

子どもが書いた x=3 の下の余白を示して、

「ここ、12」です。

 

子どもは、

x=3 の下の余白に、

12 を書きます。

 

続いて、

「これ、ここ」の言い方で、

下の式 4x+3y=15 の

+3y=15 を、

子どもが書いた 12 の続きで書かせます。

 

これで、

12+3y=15 と、

子どもが書き終わります。

 

続きの計算です。

 

12 を示して、

「これ」、

12+3y=15 の 15 の右を示して、

「ここだから」まで言ってから、

12+3y=15 の 3y=15 を、

下の余白に書かせて、

「マイナス、12」と言えば、

3y=15-12 になります。

 

「15-12=3」と計算してから、

3y=3 とリードして、

そして、

右の 3 、左の 3 の順に示して、

「3÷3=1」と計算してから、

y=1 とリードします。

 

連立方程式の前までに、

既に習っている計算だけですから、

ほとんどの子どもは、

この 1 問で、

計算の仕方をつかみます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -454)、(分数  {\normalsize {α}} -183)