料理のレシピのように、連立方程式の解き方を、加減法レシピや、代入法レシピや、等置法レシピと捉えると、実用的です。

連立方程式の解き方は、

計算手順というよりも、

〇〇料理のレシピに近いような感じです。

 

〇〇料理のレシピのような言い方をすれば、

加減法レシピや、

代入法レシピや、

等置法レシピ・・になります。

 

例えば、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+2y=12\\5x+2y=8\end{array}\right.\end{eqnarray}} でしたら、

式の形を見ることから始めます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}〇x+〇y=〇\\〇x+〇y=〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} の形をしていますから、

加減法レシピを思い付きます。

 

料理する人が、

手持ちの食材を見て、

〇〇料理法を思い付く感じに似ています。

 

加減法レシピは、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+2y=12\\5x+2y=8\end{array}\right.\end{eqnarray}} の x と、y に、

付いている数(係数)を、

x の \begin{matrix}5\\7\end{matrix} 、y の \begin{matrix}2\\2\end{matrix} のように、

上から下の向きに縦に見ます。

 

すると、

y の \begin{matrix}2\\2\end{matrix} は、

同じ符号で同じ数ですから、

引けば、

0 になることに気付きます。

 

このように解き方を決めてから、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+2y=12\\5x+2y=8\end{array}\right.\end{eqnarray}}

上の式から、下の式を引いて、

2x=4 と計算して、

2 で割って、

x=2 と答えを出していくのが、

加減法レシピです。

 

 

別の例、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=x+3\\x+y=1\end{array}\right.\end{eqnarray}} も、

やはり、

式の形を見ることから始めます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=〇x+〇\\〇x+〇y=〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} の形をしていますから、

代入法レシピを思い付きます。

 

代入法レシピは、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=x+3\\x+y=1\end{array}\right.\end{eqnarray}}

上の式 y=x+3 の x+3 を、

下の式 x+y=1 の y に代入します。

 

代入すると、

x+(x+3)=1 になって、

2x+3=1 と、かっこを外して、

2x=-2 から、

x=-1 と答えを出していくのが、

代入法レシピです。

 

 

さらに別の例、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=3x+5\\y=7x-3\end{array}\right.\end{eqnarray}} も、

他と同じようにして、

式の形を見ることから始めます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=〇x+〇\\y=〇x+〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} の形をしていますから、

等置法レシピを思い付きます。

 

代入法レシピを思い付いたとしても、

同じことです。

 

等置法レシピは、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=3x+5\\y=7x-3\end{array}\right.\end{eqnarray}}

上の式 y=3x+5 の 3x+5 と、

下の式 y=7x-3 の 7x-3 を、

等置(=で結び)させて、

3x+5=7x-3 とします。

 

x を左に、数を右に集めて、

3x-7x=-3-5 として、

計算すると、

-4x=-8 となって、

-4 で割って、

x=2 と答えを出すのが、

等置法レシピです。

 

 

さて、

連立方程式を子どもに教えるとき、

初めから、

加減法レシピや、

代入法レシピや、

等置法レシピを持たせると決めておきます。

 

教えることが難しいのは、

式の形を見ることです。

 

連立方程式を解く前の子に、

「どうする?」と問うことで、

式の形を見るように、

リードできます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+2y=12\\5x+2y=8\end{array}\right.\end{eqnarray}} を解く前に、

「どうする?」と問われれば、

子どもは、

自然に、式の形を見ます。

 

そして、

「上から、下を引いて、y を消す」のように、

答えてくれます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=x+3\\x+y=1\end{array}\right.\end{eqnarray}} に、

「どうする?」と問えば、

やはり、

子どもは式の形を見ます。

 

そして、

上の式と、

下の式の y を、

順に指し示して、

「これを、ここに、代入する」のように、

答えてくれます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=3x+5\\y=7x-3\end{array}\right.\end{eqnarray}} に、

「どうする?」と聞いても、

子どもは式を見ます。

 

そして、

「上、イコール、下」のように、

答えてくれます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -455)、(分数  {\normalsize {α}} -184)