連立方程式の解き方は、
計算手順というよりも、
〇〇料理のレシピに近いような感じです。
〇〇料理のレシピのような言い方をすれば、
加減法レシピや、
代入法レシピや、
等置法レシピ・・になります。
例えば、
でしたら、
式の形を見ることから始めます。
の形をしていますから、
加減法レシピを思い付きます。
料理する人が、
手持ちの食材を見て、
〇〇料理法を思い付く感じに似ています。
加減法レシピは、
の x と、y に、
付いている数(係数)を、
x の 、y の
のように、
上から下の向きに縦に見ます。
すると、
y の は、
同じ符号で同じ数ですから、
引けば、
0 になることに気付きます。
このように解き方を決めてから、
の
上の式から、下の式を引いて、
2x=4 と計算して、
2 で割って、
x=2 と答えを出していくのが、
加減法レシピです。
別の例、
も、
やはり、
式の形を見ることから始めます。
の形をしていますから、
代入法レシピを思い付きます。
代入法レシピは、
の
上の式 y=x+3 の x+3 を、
下の式 x+y=1 の y に代入します。
代入すると、
x+(x+3)=1 になって、
2x+3=1 と、かっこを外して、
2x=-2 から、
x=-1 と答えを出していくのが、
代入法レシピです。
さらに別の例、
も、
他と同じようにして、
式の形を見ることから始めます。
の形をしていますから、
等置法レシピを思い付きます。
代入法レシピを思い付いたとしても、
同じことです。
等置法レシピは、
の
上の式 y=3x+5 の 3x+5 と、
下の式 y=7x-3 の 7x-3 を、
等置(=で結び)させて、
3x+5=7x-3 とします。
x を左に、数を右に集めて、
3x-7x=-3-5 として、
計算すると、
-4x=-8 となって、
-4 で割って、
x=2 と答えを出すのが、
等置法レシピです。
さて、
連立方程式を子どもに教えるとき、
初めから、
加減法レシピや、
代入法レシピや、
等置法レシピを持たせると決めておきます。
教えることが難しいのは、
式の形を見ることです。
連立方程式を解く前の子に、
「どうする?」と問うことで、
式の形を見るように、
リードできます。
を解く前に、
「どうする?」と問われれば、
子どもは、
自然に、式の形を見ます。
そして、
「上から、下を引いて、y を消す」のように、
答えてくれます。
に、
「どうする?」と問えば、
やはり、
子どもは式の形を見ます。
そして、
上の式と、
下の式の y を、
順に指し示して、
「これを、ここに、代入する」のように、
答えてくれます。
に、
「どうする?」と聞いても、
子どもは式を見ます。
そして、
「上、イコール、下」のように、
答えてくれます。
(基本 -455)、(分数
-184)