計算順を決めようとしていて、式が複雑なために迷っています。子どもの人差し指を借りて、こちらがリードして、無言で、計算順を出してしまいます。

複雑そうに見える四則混合 :

8-\left[5-\{7-\left(2\dfrac{1}{4}+1\dfrac{7}{8}\right) \}+1\dfrac{5}{8}\right]= で、

子どもが、

計算順を決められなくて、

迷っています。

 

こちらがリードして、

子どもに、

計算順を教えます。

 

こちらは無言で、

子どもの人差し指を

ピンセットで物をつかむような感じでつかみ、

2\dfrac{1}{4}+1\dfrac{7}{8} の + 、

② {7-( の - 、

③ [5-{ の - 、

④ }+1 {\Large\frac{5}{8}}] の + 、

⑤ 8-[ の - の順に示します。

 

子どもは、

自分の人差し指をつかまれて、

+ や、- を示すように

動かされるのですから、

しかも、無言で教えられますから、

真剣になって、

こちらがリードする計算順を見ます。

 

そして、

こちらに指をつかまれて

リードされた計算順ですが、

こちらが無言で

子どもの指を動かすリードであるために、

子どもは、

自分が決めた計算順のように感じます。

 

だから、

計算順のように、

計算し始めます。

 

 

このようなリードを、

少し踏み込みます。

 

8-\left[5-\{7-\left(2\dfrac{1}{4}+1\dfrac{7}{8}\right) \}+1\dfrac{5}{8}\right]= を見て、

子どもは、

計算順を決めようとしています。

 

違う言い方をすれば、

「計算順を出そう」としています。

 

でも、

とても複雑な式に見えてしまい、

計算順を出すことができなくて、

迷っています。

 

だから、

こちらは、

計算順を出そうとしている子の

「出し方」だけをリードします。

 

無言で、

子どもの人差し指を借りて、

勝手に動かしてしまうことで、

借りた子どもの人差し指に、

計算順を出させています。

 

これが、

「出し方」リードです。

 

子どもが、

計算順を出す手助けだけをしています。

 

子どもに、

何かを入れようとしていません。

 

ただ、

計算順を出させています。

 

「計算順を出そう」としている子どもと、

完全に同じ向きを向いています。

 

だから、

こちらが動かしているのですが、

子どもは、

自分が動かして、

計算順を出しているように感じることができます。

 

計算順を出すことは、

このようにすれば、

リードできます。

 

 

でも、

こちらの頭の中で、

計算の静止画が、

連続写真のように動いていることを

残念ながら、

見せることはできません。

 

実は、

こちらが、

子どもの指を動かして、

1 番目の計算、

 {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{7}{8}} の + を示すとき、

頭の中に一瞬ですが、

 {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{7}{8}}=2 {\Large\frac{2}{8}}+1 {\Large\frac{7}{8}}=3 {\Large\frac{9}{8}}=4 {\Large\frac{1}{8}} のような

分数のたし算の計算を

ピンとのズレた写真のように、

ぼんやりと見ています。

 

2 番目の計算、

{7-( の - を示すとき、

頭の中に一瞬ですが、

7-4 {\Large\frac{1}{8}}=6 {\Large\frac{8}{8}}-4 {\Large\frac{1}{8}}=2 {\Large\frac{7}{8}} のような

分数のひき算の計算を

ピンとのズレた写真のように、

ぼんやりと見ています。

 

3 番目の計算、

[5-{ の - を示すとき、

頭の中に一瞬ですが、

5-2 {\Large\frac{7}{8}}=4 {\Large\frac{8}{8}}-2 {\Large\frac{7}{8}}=2 {\Large\frac{1}{8}} のような

分数のひき算の計算を

ピンとのズレた写真のように、

ぼんやりと見ています。

 

4 番目の計算、

}+1 {\Large\frac{5}{8}}] の + を示すとき、

頭の中に一瞬ですが、

 {\Large\frac{1}{8}}+1 {\Large\frac{5}{8}}=3 {\Large\frac{6}{8}}=3 {\Large\frac{3}{4}} のような

分数のたし算の計算を

ピンとのズレた写真のように、

ぼんやりと見ています。

 

5 番目の計算、

8-[ の - を示すとき、

頭の中に一瞬ですが、

8-3 {\Large\frac{3}{4}}=7 {\Large\frac{4}{4}}-3 {\Large\frac{3}{4}}=4 {\Large\frac{1}{4}} のような

分数のひき算の計算を

ピンとのズレた写真のように、

ぼんやりと見ています。

 

1 つ 1 つの計算を、

余白に書いて計算させることで、

このような

ピンとのズレた写真をぼんやりと見ながら、

計算順を決めるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -464)、(分数  {\normalsize {α}} -190)