計算のスピードを手伝うことで、計算したから学べることを、子どもが学ぶ手伝いをできます。子どもが計算して学ぶ以外に、学ぶことができない学びです。

子どもの計算練習を手伝う目的は、

「計算して、答えを出すことで、

初めて学ぶことができることを、

確実に学んでほしいから」です。

 

回りくどい言い方をしていますが、

算数や数学の計算には、

計算することで学ぶ以外の

学び方がないことがあります。

 

他に学ぶ方法がないのですから、

計算している子の計算を手伝うことで、

計算したから学べることを

学べるように手伝います。

 

ほんのわずかな違いですが、

計算を手伝っているのではなくて、

計算することで学べることを、

子どもが学ぶ手伝いです。

 

 

さて、

子どもが計算練習をする目的は、

答えを出す練習をしたから、

「なるほど!」と学べるものがあって、

それを学ぶためです。

 

夢中になって、

その子の精一杯の速いスピードで、

次々に計算することで、

計算したから学べることを、

確実に学ぶことができます。

 

計算を手伝うだけでしたら、

計算のスピードをそれほど気にしませんが、

計算したから学べることを

子どもが学ぶ手伝いでは、

計算のスピードが重要です。

 

 

計算したから学べる内容の代表が、

答えを出す感覚です。

 

7+6= を見たら、

答え 13 を出す「たし算の感覚」や、

13-5= を見たら、

答え 8 を出す「ひき算の感覚」や、

6×7= を見たら、

九九の音(ろくしちしじゅうに)を使わずに、

答え 42 を出す「かけ算の感覚」や、

36÷4= を見たら、

答え 9 を出す「わり算の感覚」です。

 

このような答えを出す感覚を、

子どもに言葉で教えて、

説明を聞いて理解した子が、

感覚で答えを出せるように、

できれば便利でしょうが、

残念ながら、

今の科学のレベルではできません。

 

科学がもっと進歩した将来は

可能になるかも知れませんが、

今は、できません。

 

7+6= の 7 の次の 8 から、

8、9、10、11、12、13 と、

数えて答えを出す練習を、

子どもがウンザリしても続けることで、

7+6= を見たら、

数えなくても、

答え 13 を出す感覚を持てます。

 

もちろん、

7+6= だけを

繰り返し練習するのではありません。

 

たし算の練習を、

子どもが、「もうできるから・・」と、

本当にウンザリとしていても、

それでも続けた後に、

たし算の感覚を持つことができます。

 

計算したから、

持つことができた感覚です。

 

13-5= も、

6×7= も、

36÷4= も同じです。

 

ウンザリしても計算し続けた後、

答えを出す感覚を持つことができます。

 

子どもが、

自分で計算したからです。

 

 

さらに、

約分の約数を出す感覚もあります。

 

約分、

 {\Large\frac{12}{18}}= の約数 6 を出す感覚です。

 

この「約数を出す感覚」も、

子どもが、

ウンザリしながらでも、

約分の練習を続けた後、

持つことができます。

 

計算したから学べて、

持つことができた感覚です。

 

 

また、

少し気付きにくいことですが、

一部分だけを見る焦点の絞り方も、

計算したから学べることです。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 93 \\ \hline \end{array} }} \\ のたし算は、

まず、 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:8 \\ +\:\:\: 3 \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見て、

8+3=11 と計算します。

 

次に、 {\normalsize { \begin{array}{rr}6\:\: \\ +\: 9\:\: \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見て、

6+9=15 と計算します。

 

このような目の焦点の絞り方も、

計算したから学べることです。

 

 

計算のスピードを手伝うことで、

計算したから学べることを、

子どもが学ぶ手伝いをできます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -465)、(+-  {\normalsize {α}} -278)、

(×÷  {\normalsize {α}} -098)、(分数  {\normalsize {α}} -191)