3+=3 や、
1+=1 と計算できる子です。
計算らしい計算ではありませんが、
計算問題 3+= に、
その答え 3 ですから、
3+=3 は、計算です。
この子に、
「何が、消えた?」と聞きます。
子どもは、
聞かれたことに答えるために、
自分が行った計算を、
言葉にします。
そして、
3+= の + を示して、
「これが消えた」のように答えてくれます。
こちらから、
「何が、消えた?」と聞かれたから、
子どもは、
「これが(+)消えた」と答えています。
「聞かれたから、答えただけだ」と、
子どもは思っているでしょうが、
実は、
自分の計算を言葉にして、
説明することで、
こちらに、
計算の仕方を教えています。
そして、
子どもは、
そうとは知らないで、
こちらに教えることで、
深く学ぶことができます。
「そうか、たし算を計算している」、
「 + を、取っただけ」、
「でも、3 に を足すとは、
こういうことだ」のような感じです。
教えることで、
子どもの学びは深くなります。
さて、
実際の聞き方は、
以下のようです。
子どもの計算 3+=3 の
答え 3 を隠して、
3+= だけが見えるようにしてから、
「これから」、
次に、
3+=3 の 3+= を隠して、
3 だけが見えるようにしてから、
「これ、何が、消えた?」です。
普通の感覚では、
計算とはみえない計算 3+=3 の
計算の仕方を、
「これから、これ、何が、消えた?」と聞かれて、
自分がした計算を
わざとらしいと感じながら、
言葉にして説明することで、
子どもは、
教えることで学ぶことを体験しています。
(基本 -472)、(分数 -193)