自分の筆算のひき算に、「どこか間違えているような・・」と不安を感じている子から、白紙のままで、「分からない」と聞かれます。「何か書いてごらん!」と誘って、答えを書かせてしまいます。すると、計算の仕方のずれがハッキリしますから、教えて、修正します。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\ を、

計算できるはずです。

 

それなのに、

「分からない」と聞きます。

 

 

子どもから聞かれたこちらは、

問題 { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\ を見ます。

 

すると、

何も書いていません。

白紙です。

 

これでは教えようがありません。

 

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\ のようなひき算が、

初めてで、

計算の仕方を知らない子でしたら、

計算の仕方を教えます。

 

教えられなくても、

自力で計算を工夫できる子もいますが、

少数です。

 

大多数の子は、

教えられた後、

計算できるようになります。

 

自力で計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:2000 \\ -\: 1768\\ \hline \:\:232\end{array} }} \\ のように、

答えを出せるようになります。

 

 

でもこの子は、

初めての計算ではありませんから、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\ を計算できるはずです。

 

それなのに、

「分からない」と聞きます。

 

だから、

「何か書いてごらん!」と、

やや強い口調で、

でも威圧しないように、

心の中は、「計算できるよね・・」の気持ちで、

誘います。

 

実は、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\ を教える目的は、

子どもの状況で違います。

 

初めてでしたら、

計算の仕方を教えます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\

十の位の 0 と、6 を隠して、

一の位の 0 と、8 が見えるようにしてから、

「0-8= 、できない」、

「10-8=2」のように教えます。

 

そして、

自力で計算できるようにします。

 

 

この子のように、

初めてではなくて、

自力で計算できる子でしたら、

ある程度の速いスピードで、

半ば習慣のように計算することを教えます。

 

教えるというよりも、

この子の計算のスピードを、

少し速くする手伝いです。

 

 

ではどうして、

「何か書いてごらん!」と誘うのでしょうか?

 

この子が、

自分の計算の仕方に確信を持てなくて、

「×(バツ)」が付くことを、

心配しているようだからです。

 

この子は、

「どこかが違っているような気がする」、

「でもどこなのか分からない」、

「どのように違うのかも分からない」・・と、

こうなっているようなのです。

 

 

このような状態の子に、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 2000 \\ - 1768 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算の仕方を、

もう一度教えても、

実は、

この子が感じている不安を解消できません。

 

この子の計算の仕方が、

どこか違うとしたら、

計算させたら分かります。

 

だから、

「何か書いてごらん!」と誘います。

 

 

この子が計算したら、

その答えを見れば、

計算の仕方を、

どのように誤解していたのかがハッキリとします。

 

そして、

そこを教えて、

正しい計算の仕方に直せば、

この子が感じている

「どこか間違えているような・・」の不安を、

きちんと解消できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -489)、(+-  {\normalsize {α}} -287)