7+5=、8+7=、4+8=、5+6=、
9+7=、・・・・・のようなたし算の
計算の仕方を教えます。
こちらの計算の実況中継を、
見せるだけの教え方です。
7+5= の 7 を示して、
「しち」と声に出して読み、
5 を示し、
8、9、10、11、12 と、
声に出して、5 回数え、
= の右を示し、
「じゅうに(12)」です。
実況中継の時間は、
5~7 秒くらいです。
見ていた子どもは、
7+5=12 と書きます。
次の問題 8+7= の
8 を示して、
「はち」と声に出して読み、
7 を示し、
9、10、11、12、13、14、15 と、
声に出して、7 回数え、
= の右を示し、
「じゅうご(15)」です。
実況中継の時間は、
5~7 秒くらいです。
見ていた子どもは、
8+7=15 と書きます。
さらに、
次の問題 4+8= の
4 を示して、
「し」と声に出して読み、
8 を示し、
5、6、7、8、9、10、11、12 と、
声に出して、8 回数え、
= の右を示し、
「じゅうに(12)」です。
実況中継の時間は、
5~7 秒くらいです。
見ていた子どもは、
4+8=12 と書きます。
このように、
こちらの計算の実況中継を
見せて教えています。
普通に考えたら、
計算を見せているだけですが、
7+5=、8+7=、4+8=、5+6=、
9+7=、・・・・・のような問題を見たら、
計算して答えを出したいと、
子どもは思っていますから、
教えてもらっています。
真剣そのものです。
計算のスピードは、
実況中継することで、
数を声に出して読むような
余計なことをしますから、
それだけ遅くなりますが、
できるだけ、
実際の計算のスピードを保つようにしています。
こうすると、
7+5= や、
8+7= や、
4+8= の答えを出すまでの時間は、
1 問の計算で、
5~7 秒くらいの短時間です。
10 問見せて、
子どもが答えを書く時間を加えても、
2~3 分もかかりません。
このような計算の実況中継を見る子は、
計算の仕方を見ながら、
全体を感覚的に考えています。
「感覚的に考える」と、
おかしな言い方ですが、
答えを出せるようになりたいと思って
見ている子どもの様子を表現すると、
こうなります。
こちらと同じように、
計算することが、
「できる」のか、
あるいは、
「できない」のか・・を、
感覚的に考えながら見ています。
小学1年生や、幼児は、
自然にこうしています。
「なるほど、ここを見て、
読むのか・・」、
「続いて、こちらを見て、
この回数、数えるのか・・」のように、
分析して見ていないようです。
こちらの計算の実況中継を、
5 問、
10 問と見ているどこかで、
「できない」が、
突然、
「できる」に変わります。
ここは理解しにくいようですが、
「できる」か、
「できない」かのどちらかです。
「少しできる」のような
「できる」と、
「できない」の中間がないのです。
1 問見て、「できない」、
2 問見て、「できない」、
3 問見て、「できない」、
・・・・・、
10 問や、20 問のどこかで、
「できる」に変わります。
「できない」、
「できない」、
「できない」、
・・・・・、
突然に、
「できる」のような学び方です。
1~2 分の短い時間の中で、
「できない」が、
何問も続いて、
突然、
「できる」に変わりますから、
子どもは嬉しいようです。
(基本 -503)、(+- -292)