できないことを、できることに転じさせる教え方よりも、できることを、もっとできることに転じさせる教え方の方が、さまざまな面で有利です。

数字を読むことができます。

1、2、3、4、5、・・・・・と、

順に唱えることができます。

数字を書くことができます。

 

これだけの計算関連の力があるので、

3+1=4 や、

5+1=6 や、

6+2=8 や、

1+2=3 や、

4+3=7 や、

8+3=11 と計算できます。

 

足す数が、

1 と、2 と、3 です。

 

4 より大きな数を足すたし算は、

この 1~3 を足すたし算に、

慣れてからにする予定です。

 

こういう 3~4 歳の幼児です。

 

 

さて、

教えるときの 2 つの違う考え方をお話しします。

 

できないことを、

できることに転じさせることと、

できることを、

もっとできることに転じさせることの

2 つの考え方です。

 

できないことを、

できることに転じさせる考え方でしたら、

できないことを、

まず、

探します。

 

それから、

そのできないことを、

できることに転じさせようとします。

 

ですから自然と、

ネガティブな視点で、

子どもを見てしまいます。

 

できることを、

もっとできることに転じさせる考え方でしたら、

大きく違ってきます。

 

できることを、

まず、

探します。

 

それから、

そのできることを、

もっとできることに転じさせようとします。

 

自然に、

ポジティブな視点で、

子どもを見るようになります。

 

 

では、

この 2 つを比べてみます。

 

できないことを、

できることに転じさせることと、

できることを、

もっとできることに転じさせることの

この 2 つの比較です。

 

できることを、

もっとできることに転じさせることは、

子どもも、

こちらも、ポジティブです。

 

自然に笑顔が出ます。

楽しいのです。

 

しかも、

コツをつかめば、

子どもが、自力でできるようになります。

 

できないことを、

できることに転じさせることは、

どうしても、

子どもも、

こちらも、ネガティブです。

 

自分が今、できないことを、

アレコレとしなければならないのですから。

子どもにしたら、

嫌なことで、

迷惑なことです。

 

こちらも、

子どもに歓迎されていないと感じますから、

つい、

強く出たりします。

 

これだけではなくて、

子どもが自力では、

できません。

 

もちろん、

できないことが、

自力でできることに転じることがあります。

 

でも、

これは、

できることを、

もっとできるようにしたために、

できないことが、

自動的に

できることに転じただけのことなのです。

 

 

1 つの例ですが、

具体的な話をします。

 

3+1=4 や、

5+1=6 や、

6+2=8 や、

1+2=3 や、

4+3=7 や、

8+3=11 の答えの数字を、

問題の数字の 2 倍ほどの大きさに書く子です。

 

大き過ぎるために、

前の問題の答えに重なってしまいます。

 

つまり、

程よい大きさに

答えを書くことができません。

 

 

できないことを、

できることに転じさせる考えでしたら、

程よい大きさに書くことができるように、

アレコレと教えます。

 

できることを、

もっとできることに転じさせる考えでしたら、

答えを出すことができることと、

答えの数字を書くことができることと、

一定のスピードで書くことができることを、

もっとできるようなリードをします。

 

答えを出すスピードを速くすることと、

答えを書くスピードを速くすることだけです。

 

大きさのことを、

全く気にしません。

気にさせません。

 

 

経験上の結果ですが、

できることを、

もっとできることに転じさせる考え方で

子どもをリードしたら、

さまざまな状況の事例からですが、

短期間で、

程よい大きさになることは確かです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -562)、(+-  {\normalsize {α}} -318)