4x-6y-3=7x+2y-4=-2x+3y+24 の形が初めての子から、「どうやるの?」と聞かれます。この子の今の計算力を利用するようなリードをします。

4x-6y-3=7x+2y-4=-2x+3y+24 を、

「どうやるの?」と聞かれます。

 

この子が、

初めて見る式の形です。

 

「どうやるの?」と聞く子どもの態度から、

何となくですが、

「こうするのだろう・・」のアイデア

持っているような気もします。

 

そうですが、

「どうやるの?」と聞かれましたから、

この子との信頼関係を保つために、

解き方だけを

ズバリ教えます。

 

 

前半の 2 つの式

4x-6y-3=7x+2y-4 を、

指先で囲むようになぞってから、

「これと」、

後半の 2 つの式

7x+2y-4=-2x+3y+24 を、

指先で囲むようになぞってから、

「これ、連立」と教えます。

 

これだけですが、

聞いていたこの子は、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}4x-6y-3=7x+2y-4\\7x+2y-4=-2x+3y+24\end{array}\right.\end{eqnarray}} と書きます。

 

この子の

数学の計算の立ち位置は、

高いレベルです。

 

例えば、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}3(x+y)=5x-y+1\\2(x-y)=3x+y-2\end{array}\right.\end{eqnarray}} のような連立方程式を、

先に解き方を決めてから解く習慣の子です。

 

「どうやる?」と心の中で、自分に聞いて、

「 x と y 左、数字、右」のように決めてから、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}-2x+4y=1\\-x-3y=-2\end{array}\right.\end{eqnarray}}   と書き替えます。

 

ここでまた、

「どうやる?」と心の中で、自分に聞いて、

「 x を消す」、

「下×2」、

「上-下×2」のように決めてから、

計算して、y= {\Large\frac{1}{2}} と求まります。

 

ここでまた、

「どうやる?」と心の中で、自分に聞いて、

「 y= {\Large\frac{1}{2}} を、下に代入」のように決めてから、

計算して、x= {\Large\frac{1}{2}} と求まります。

 

このように解くことができます。

この子の今の

数学の計算の立ち位置です。

 

ですから、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}4x-6y-3=7x+2y-4\\7x+2y-4=-2x+3y+24\end{array}\right.\end{eqnarray}} と書いた子に、

「どうする?」と聞きます。

 

見慣れている連立方程式と、

かなり違う形の式を見たために、

連立方程式を解く習慣が、

乱れることがあるからです。

 

この子は、

「 x と y 左、数字、右」のように

すぐに答えてくれます。

 

これから、

連立方程式を解く習慣が、

少しも乱れていないと分かります。

 

 

計算させます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}-3x-8y=-1\\9x-y=28\end{array}\right.\end{eqnarray}}   に変わります。

 

ここでまた、

「どうする?」と聞きます。

 

やはりすぐに、

「上×3+下」のように答えてくれます。

 

 

計算させます。

 

y=-1 と求まります。

 

ここでまた、

「どうする?」と聞きます。

 

やはりすぐに、

「上に代入」のように答えてくれます。

 

 

計算させます。

 

x=3 と求まります。

 

ここまでリードすれば、

4x-6y-3=7x+2y-4=-2x+3y+24 の

解き方が、

この子のものになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -569)、(分数  {\normalsize {α}} -241)