約分問題 = を計算して、
=
を答えとしています。
間違えています。
これ以上、
約分できなくなるまで約分する約束です。
この約束に違反した間違いです。
は、
まだ約分できて、
2 で約分して、
です。
ですから、
=
は、
これ以上できなくなるまで約分していませんから、
約分の約束違反の間違いです。
さて、
問題 = の約数 14 を思い付いて、
28÷14=2 、
56÷14=4 とわり算を計算して、
=
としています。
約数 14 を思い付くことも、
28 や 56 を 14 で割ることも、
それ自体、
難しいことです。
ですから、
=
は、
約束違反の間違いですが、
計算自体の間違いではありません。
子どもには理解しにくいことですが、
これ以上、
約分できなくなるまで、
約分するとの約束違反の間違いです。
約束違反の間違いは、
11÷3=2・・・5 と計算する間違いに、
似ています。
11÷3= のあまりは、
割る数 3 より小さくする約束です。
11÷3=2・・・5 と計算する間違いは、
計算自体の間違いではなくて、
あまりのあるわり算の約束違反の間違いです。
11÷3=2・・・5 は、
3×2=6 に、
あまり 5 を足せば、
6+5=11 ですから、
計算自体の間違いではないのです。
=
は、
が、まだ約分できますから、
約分不足の約束違反です。
11÷3=2・・・5 は、
あまり 5 が、
割る数 3 よりも大きいのですから、
あまりが大き過ぎる約束違反です。
このような約束違反の間違いは、
子どもに納得できるような説明が、
難しい間違いですから、
間違っている理由を説明しないで、
正してしまうリードをせざるを得ません。
例えば、
11÷3=2・・・5 では、
2 を示して、
「ここ、さん(3)」と、
いきなり押し付けるようにリードして、
子どもが、
11÷3=3・・・5 のように 3 を書いたら、
割る数 3 と、
子どもが書き直した 3 を順に示して、
「さざんがく(3×3=9)」、
11 を示してから、
「じゅういち引くく、に(11-9=2)」、
5 を示して、
「ここ、に(2)」です。
11÷3=3・・・2 と、
子どもが書くことで、
あまり 2 が、
割る数 3 より小さくなり、
約束違反の間違いが正されます。
これに似たようなリードですが、
=
は、
= までを隠してしまい、
だけが見えるようにしてから、
「わ(=)」と押し付けるようにリードして、
=
= として、
「線」で、
=
=
として、
「に(2)で割る」、
「に割るに、いち(2÷2=1)」、
=
=
として、
「し割るに、に(4÷2=2)」、
=
=
と、
約分不足の約束違反を正します。
とても中途半端で、
後味の悪さを感じます。
でも、
それはこちらのことです。
できることならば、
子どもにきちんと説明したいのですが、
あまりのあるわり算や、
約分の約束自体を説明することが難しいから、
説明することを諦めている後味の悪さです。
面白いことに、
子どもは納得してしまいます。
「そうするのか・・」のような感じで、
納得してしまいます。
(基本 -579)、(分数
-245)