100 から、2 を引きます。筆算に書くと、繰り下がりの難しい計算になります。ミスしたら、直し方を教えます。その子に必要とされる回数、ミスした後、正しく計算できるようになります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ - \: \:\:\:\:\:\:2 \\ \hline \end{array} }} \\ の筆算のひき算を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline 198\end{array} }} \\ と計算する子です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline\:\:98\end{array} }} \\ が、正解です。

 

既に、

繰り返し教えている計算問題です。

 

でも、

同じようなミスが続きます。

 

繰り返し教えているのに、

同じミスが続くことは、

多くの子に起こることではないのですが、

珍しいことではありません。

 

もちろん、

繰り返し習っているのに、

それでも同じようなミスが続く、

そういう子なのでもありません。

 

この子も、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ - \: \:\:\:\:\:\:2 \\ \hline \end{array} }} \\ のようなひき算で、

計算ミスが続いているだけのことです。

 

 

さて、

この子を育てようとしているこちらは、

まだ、この子に十分なだけ

繰り返して教えていない・・と解釈します。

 

「もう、3 回教えている」、

「また間違えている。4 回目のミスだ・・」と、

ネガティブに解釈しません。

 

「教える回数が、まだ少ないらしい・・」、

「正しく計算できるように必ずなるから・・」と、

ポジティブに解釈します。

 

また、

同じようなことですが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline 198\end{array} }} \\ の答え 198 の

百の位の 1 を書かないようになることを、

重点にして、教えません。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline 198\end{array} }} \\ の答え 198 の

98 を今よりも確実に、

より速いスピードで書けるようになることを、

重点にして、教えます。

 

「できない部分をできるようにすること」を、

教える目的にするよりも、

「できる部分をもっとよくできるようにすること」を、

教える目的にした方が、

子どもは、より大きく育ちます。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ - \: \:\:\:\:\:\:2 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えの出し方を、

ミスした計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline 198\end{array} }} \\ を、

計算し直すことで教えます。

 

以下は、

教え方の実例です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline 198\end{array} }} \\ の 0 と 2 を示して、

「0-2、引けない」、

「10-2=8」、

子どもの答え 198 の 8 を示して、

「合っている」です。

 

続いて、

引かれる数 100 の十の位の 0 を示して、

「1 減って、9」、

子どもの答え 198 の 9 を示して、

「合っている」です。

 

それから、

引かれる数 100 の百の位の 1 を示して、

「1 減って、0」、

「ない」、

子どもの答え 198 の 1 を示して、

「ない」、

「消して」です。

 

このようなリードで教え終わると、

ミスした計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline 198\end{array} }} \\ が、

198 の 1 を消すことで、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:100 \\ -\: \:\:\:\:\:\:2\\ \hline\:\:98\end{array} }} \\ と正されます。

 

正しく計算できる 198 の 98 に、

自信を深めることができて、

間違えている部分 198 の 1 を、

消すことで、正せます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -598)、(+-  {\normalsize {α}} -335)