異分母の分数のたし算は、通分してから・・です。そのために、共通分母を求めるシンプルな方法を子どもに教えます。繰り返し使うことで、共通分母を出す感覚を持つことができるゲームです。

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母を求めるゲームです。

 

かけ算と、

わり算を組み合わせています。

 

8 を、

6 で割ります。

 

8÷6=1・・・2 です。

割り切れません。

 

8 を、

2 倍した 16 を、

6 で割ります。

 

16÷6=2・・・4 です。

割り切れません。

 

8 を、

3 倍した 24 を、

6 で割ります。

 

24÷6=4 です。

割り切れます。

 

割り切れたときゲームが終わり、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母は、

24 です。

 

 

わり算とかけ算を組み合わせただけの

シンプルなゲームです。

 

わり算とかけ算を計算できる子であれば、

小1 であっても、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母を、

このゲームで求めることができます。

 

 

このゲームを、

子どもに使わせる目的は、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の 2 つの分母、

6 と 8 を見たら、

共通分母 24 を、

パッと出す感覚を持つためです。

 

この感覚の前に、

子どもは、

約分の約数を、

パッと出す感覚を持っています。

 

 {\Large\frac{12}{18}}= の約分でしたら、

分子の 12 と、

分母の 18 を見たら、

約数 6 を、

パッと出す感覚です。

 

そして今度は、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母 24 を、

パッと出す感覚です。

 

だからボンヤリとですが、

感覚をつかむために、

共通分母を計算する方法を知って、

繰り返し使う・・のように、

自分がすべきことを何となく理解しています。

 

もちろん、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母 24 を、

パッと出す感覚を、

言葉で教えてもらえない・・と、

つまり、

自分がつかむしかないことも理解しています。

 

このような子に、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母を求める方法を、

こちらの計算の実況中継を見せて教えます。

 

以下は、

実況中継の実例です。

 

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の 8 と 6 を順に示しながら、

「8 割る 6、割り切れない」、

「はちにじゅうろく(8×2=16)」、

8 の真下を示して、

「ここ、じゅうろく(16)」とリードします。

 

子どもは、

どうして、この計算を学ぶのかを、

何となくですが理解していますから、

こちらが見せる計算を、

真剣になって見て学び、

自力でできるようになろうとしています。

 

だから、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の 8 の真下に、

すぐに、

\begin{matrix}8\\16\end{matrix} のように書きます。

 

子どもが書いた 16 と、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の 6 を順に示しながら、

「16 割る 6、割り切れない」、

「はちさんにじゅうし(8×3=24)」、

16 の真下を示して、

「ここ、にじゅうし(24)」とリードします。

 

見て学ぶ子どもは、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の 8 の真下に、

すぐに、

\begin{matrix}8\\16\\24\end{matrix} のように、24 を書き足します。

 

子どもが書いた 24 と、

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の 6 を順に示しながら、

「24 割る 6、割り切れる」、

「下、24 にそろえる」です。

 

 

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母を求める

どのような方法を使わせると、

2 つの分母 6 と 8 を見たら、

共通分母 24 を、

パッと出せるのか・・の答えの 1 つが、

ここで取り上げているゲームです。

 

確実に、

共通分母を出す感覚をつかむことができます。

 

しかもうれしいことに、

他の方法よりも、

感覚をつかむまでの期間が短いようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -609)、(分数  {\normalsize {α}} -256)