2 つの分母 5 と 10 の共通分母を、大きい方の分母 10 を、小さい方の分母 5 で割るわり算から探し始めます。10 を 2 倍した 20 からではありません。

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母 24 の探し方は、

① 8÷6= 、割り切れない、

② 8×2=16 、16÷2= 、割り切れない、

③ 8×3=24 、24÷6= 、割り切れる・・です。

 

2 つの分母、6 と 8 の

大きい方の 8 を、

小さい方の 6 で割ることから始めます。

 

そして、

6 で割り切れる数になるまで、

8 を、2 倍、3 倍・・していきます。

 

8 を、3 倍した 24 が、

6 で割り切れますから、

この 24 が、

6 と 8 の共通分母になります。

 

この共通分母の探し方を、

繰り返し使うことで、

たし算  {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の

2 つの分母、6 と 8 を見たらすぐ、

共通分母 24 が出るようになります。

 

共通分母を探すため、

8÷6= のわり算から計算しようとする前に、

共通分母 24 が出ています。

 

子どもが、

たし算の共通分母を出す感覚を

持ち始めたからです。

 

もちろん、初めのころは、

何組かの 2 つの分母で、

見たら、共通分母が出るようになり、

少しずつ、

こうなる組が、増えていく育ち方をします。

 

 

こうなってからも、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{4}{20}} {\Large\frac{14}{20}} {\Large\frac{18}{20}} {\Large\frac{9}{10}} と、

このような計算をする子がいます。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}}= の共通分母は、

10 ですから、

20 で通分して、

 {\Large\frac{4}{20}} {\Large\frac{14}{20}}= とするのは、

分母が大き過ぎています。

 

 

 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{1}{8}}= の共通分母 24 の探し方の

① 8÷6= 、割り切れない、

この ① を省略して、

② 8×2=16 、16÷2= 、割り切れない、

この ② から練習した子が、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{4}{20}} {\Large\frac{14}{20}}= のような計算をします。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}}= の共通分母を、

わり算の系列で探す子が、

10÷5= からではなくて、

10×2=20 、20÷5= から、

探す練習をしていたら、

20 を共通分母にしてしまいます。

 

 

見逃さないようにします。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{4}{20}} {\Large\frac{14}{20}} {\Large\frac{18}{20}} {\Large\frac{9}{10}} と、

書いた子に、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}}= の 10 と 5 をこの順で示して、

「10÷5=2」、

「割り切れる」、

「下、10」と教えます。

 

そして、

この子が書いた

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{4}{20}} {\Large\frac{14}{20}} {\Large\frac{18}{20}} {\Large\frac{9}{10}} を、

消さないで残して、

その下に、

こちらの計算の実況中継を見せて、

 {\Large\frac{2}{10}} {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{9}{10}} と、

10 を共通分母にした計算をリードします。

 

(基本  {\normalsize {α}} -610)、(分数  {\normalsize {α}} -257)