計算問題の答えを書いていくスピードを見ます。
計算のスピードと、
間違えられやすいのですが、
少し違います。
答えを書いていくスピードですから、
計算のスピードも含まれます。
でも、
次の問題に移るスピードは、
答えを書いていくスピードに含まれますが、
計算のスピードに含まれません。
このように、
答えを書いていくスピードと、
計算のスピードは、
少し違います。
さて、
、
、
のような筆算のかけ算を、
50問、計算している子です。
集中が切れて、
計算から離れて、
ボ~ッとしています。
このような状態のこの子の
お勧めの見方は、
「答えを出していない」です。
「計算していない」ではありません。
あるいは、
かなり普通ではありませんが、
「答えを書いていくスピードがとても遅い」です。
つまり、
集中が切れて、
ボ~ッとしているのではなくて、
次の問題の
答えを書いていくスピードがとても遅いのです。
集中が切れて、
ボ~ッとする前までは、
一定のスピードで、
答えを書いていたのでしたら、
答えを書いていくスピードが、
スラスラのように見えるときや、
止まっているように見えるときのように、
とても不安定なのです。
このように、
「答えを書いていくスピード」を見れば、
答えを書いていくスピードを、
もう少し速くなるように手伝う・・と、
こちらがこの子に手伝う内容を、
ハッキリとさせることができます。
集中が切れて、
ボ~ッとしている・・と見れば、
自然に、
ネガティブな見方になります。
答えを書いていくスピードが遅い・・と見れば、
ポジティブな見方につながりやすくて、
答えを出していない問題を、
いきなり手伝うことができます。
以下は、
答えを書いていくスピードを、
もう少し速くする・・手伝い方の実例です。
の 2 と 8 を順に示しながら、
「2×8=16」、
2 の真下を示して、
「6」、
「指、1」です。
手伝われている子どもが、
と書いて、
指を 1本伸ばしたら、
答えを出し始めています。
次に、
2 と 3 を順に示しながら、
「2×3=6」、
子どもが指に取っている 1 を触って、
「1 増えて、7」、
3 の真下を示して、
「7」です。
手伝われている子どもが、
と書いたら、
この 1問の答えを書き終わります。
続いて、
すぐ次の問題 に移って、
同じようなリードで、
「3×7=21」、
「1」、
「指、2」とすれば、
子どもは、 と書きます。
続きも同じようなリードで、
「3×5=15」、
「2 増えて、17」、
「17」とすれば、
と書き終わります。
1問目の答え を、
書き終わってから、
2問目の答え を、
書き終わるまでの時間が、
答えを書いていくスピードです。
次の問題 にすぐ移り、
答え を、
書き終わるまでの時間が、
答えを書いていくスピードです。
このように、
答えを書いていくスピードを、
もう少し速くする・・と、
ハッキリと意識して手伝い、
3問リードして、
突然に終えます。
(基本 -620)、(×÷ -128)