子どもの主体性の率先力を利用すると決めて、新しい計算の筆算のかけ算を教えます。こちらの計算の実況中継を見せれば、「自力で計算できるようになりたい・・」と、子どもは決めていますから、見て学びます。

{\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\ のような筆算のかけ算の

計算の仕方を教えます。

 

筆算のかけ算が、

初めての子です。

 

 

さて、

この子は、

次のような計算を、

すでに修得しています。

 

2の段の九九を、

6秒の速さで言うことができます。

 

7+5= を見ただけで、

答え 12 が、

瞬時に出る感覚を持っています。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 324 \\ +\: 257 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算のたし算や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:654 \\ - \: 248 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算のひき算を、

楽にスラスラと計算できます。

 

つまり、

いくつかのたし算やひき算を組み合わせた

計算の手順を知っていて、

手順にガイドされて計算できます。

 

 

ですが、

初めての {\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\ の計算を習う今、

どれだけの力を、

初めての計算の中で、

利用できるのか・・は、

教えてみなければ分かりません。

 

もちろん、

子どもを育てたいのですから、

全て利用できる・・と、

ポジティブに見ます。

 

不思議なことですが、

人対人の場合、

こちらが、

「利用できる」と先に決めるから、

子どもは、

利用できてしまうような側面があります。

 

 

ですから、

できるはずの計算力を、

初めての筆算のかけ算を習うとき、

すべて利用できる・・と、

仮定します。

 

さらに、

子どもには主体性の率先力がありますから、

「初めての目の前の計算を

自力で計算できるようになる」と、

決めるとはなく決めています。

 

もちろん、

子どもには主体性の率先力があり・・も、

正しいと認める仮定ですが、

この仮定を認めるから、

こちらは、教えることができます。

 

そして、

子どもは、

こちらから学び、

自力で計算できるようになります。

 

 

実は、

こちらの計算の実況中継を

見せるだけの教え方は、

子どもの主体性の率先力を

認めているだけではなくて、

同時に、

主体性の率先力を育てています。

 

{\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\ の 2 と 7 を、

この順で、速いスピードで示せば、

子どもは見てくれます。

 

そして、

「にしちじゅうし(2×7=14)」と言えば、

子どもは心の中で、

すぐ、九九と気付いて、

自分でも、

2×7=14 の九九を唱えます。

 

こちらが、

2 の真下を示せば、

子どもはそこを見ます。

 

「し(4)」と言えば、

{\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\: 2\\ \hline \:\:\:4\end{array}}}\\ と書きます。

 

そして、

「指、いち(1)」と言えば、

「えっ、何?」と思いながらも、

指を 1本伸ばします。

 

「初めての目の前の計算を

自力で計算できるようになる」と、

主体性の率先力で

決めるとはなく決めているから、

こちらの計算の実況中継を、

このように、

真剣になって見て学びます。

 

続いて、

{\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\: 2\\ \hline \:\:\:4\end{array}}}\\ の 2 と 3 を示しながら、

「にさんがろく(2×3=6)」、

子どもが指に取っている 1 を触って、

「いち増えて、しち(7)」、

3 の真下を示して、

「しち(7)」です。

 

ここも、

主体性の率先力で、

こちらの計算の実況中継を見て学び、

{\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\:\: 2\\ \hline \:\:\:74\end{array}}}\\ と書きます。

 

 

こちらの計算の実況中継を

見せるだけの教え方は、

子どもの主体性の率先力を

子どもに利用させながら、

同時に育ててしまいます。

 

そして、

3~4問、あるいは、

5~6問見た子は、

{\normalsize{\begin{array}{rr}37\\\:\times\:\:\: 2\\ \hline \end{array}}}\\ のような筆算のかけ算を、

どうにか自力で計算できるような

初心者レベルですが、

計算できるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -624)、(×÷  {\normalsize {α}} -131)