や、
のような筆算のかけ算を、
理解した計算の手順をガイドに、
後追いで計算している子です。
の 2 から 7 を、
下から上に見て、
2×7=14 と計算して、
4 を、 と書いて、
1 を繰り上がり数と覚えて、
2 から 3 を、
下から左斜め上に見て、
2×3=6 と計算して、
繰り上がり数 1 を、
6+1=7 と足して、
と書きます。
このような計算の流れを、
計算手順としてつかみ、
これをガイドに、順に計算しています。
でしたら、
8×7=56 と計算して、
と書いて、
5 を繰り上がり数として覚えて、
8×6=48 と計算して、
繰り上がり数 5 を、
48+5=53 と足して、
と書きます。
計算手順をガイドに、
後追いの計算です。
ですから、
モタモタとした印象です。
初心者レベルの計算です。
実は、
子ども自身、
同じように感じています。
そして、
今のモタモタとした
初心者レベルの自分の計算に、
子ども自身、
イライラしています。
「走るな!」、
「危ない!」と注意されても、
走ってしまうのが子どもです。
子どもを動かす主体性の率先力が、
モタモタと歩くことではなくて、
ダッと走り出すことを選びます。
しかもこの傾向は、
「歩く」・「走る」だけではなくて、
のような筆算のかけ算を、
計算するときも同じです。
モタモタとした計算を嫌い、
テキパキサッサとした計算を、
主体性の率先力が選ぼうとします。
でも、
まだ不慣れなために、
心でイライラを感じながら、
モタモタと計算しています。
だから、
こちらのテキパキサッサとした計算を
実況中継して見せながら、
子どもに、
答えを書く部分を参加させることで、
テキパキサッサとした計算を、
疑似体験させてしまいます。
以下のような実例の実況中継を、
速いスピードの動作で見せれば、
子どもは、
テキパキサッサとした計算を、
疑似体験できます。
の 2 と 7 を、
速い動作で、順に示しながら、
活舌のよい早口で、
「にしちじゅうし(2×7=14)」、
2 の真下を、速い動作で示して、
早口で、「し(4)」、
「指、いち(1)」です。
計算の仕方を見せるのではなくて、
速いスピードの計算を見せています。
こちらの速さに合うように、
と、
走りだすような勢いで、子どもは書いて、
指を 1本伸ばします。
こちらは、
速いスピードの計算のリードを続けます。
の 2 と 3 を、
速い動作で、順に示しながら、
活舌のよい早口で、
「にさんがろく(2×3=6)」、
子どもが指に取っている 1 を、
速い動作で触って、
早口で、「いち(1)増えて、しち(7)」、
3 の真下を、速い動作で示して、
早口で、「しち(7)」です。
走りだすような勢いで、
子どもは、 と書きます。
このリードで、
を、
テキパキサッサと計算して、
と書き終わる疑似体験を、
子どもはします。
2~3問、
同じようなテキパキサッサとした計算を、
疑似体験させれば、
「なんだ、できることだけだ・・」と気付いて、
初心者レベルのモタモタした計算から、
かなりの程度、
テキパキサッサとした計算に飛躍します。
(基本 -625)、(×÷ -132)