四則混合の計算は、計算する前に、計算順を決めます。その後、計算するとき、自分が決めた計算順ではない計算順で、計算してしまうことがあります。即、正しい計算順の計算を見せて教えます。

8+2×3= 、

3+4×2= 、

7+3×5= 、

2×6-5= のように並んでいます。

 

計算する前に、

この 4問の計算順を、

指で示させます。

 

子どもに、

「計算順・・」と指示すれば、

指で計算順を示してくれます。

 

いずれも、

「かけ算(×)」が先です。

 

その次に、

「たし算(+)」や、

「ひき算(-)」です。

 

正しい計算順です。

 

 

計算順を決めた後、

計算させます。

 

すると、

8+2×3=8+6=14 、

3+4×2=3+8=11 、

7+3×5=7+15=22 、

2×6-5=2×1=2 と計算します。

 

上から 3問は正しくできています。

「〇」です。

 

4問目は、間違えています。

「×」です。

 

 

この子は、

4問目の計算も、

正しくできていると確信していますから、

自力で直せません。

 

「どうして?」と聞きます。

 

4問目の 2×6-5= のこの子の計算は、

6-5=1 としてから、

2×1=2 です。

 

なるほど、

6-5=1 も、

2×1=2 も、

計算そのものは正しくできています。

 

だから、

「どうして?」です。

 

 

これは、

実例です。

 

8+2×3= 、

3+4×2= 、

7+3×5= 、

2×6-5= の問題の並びから、

上から 3問計算することで、

この子の心の中で、

「かけ算が先」が、

「右の計算が先」に入れ替わっています。

 

そして、

この「右の計算が先」で、

4問目の 2×6-5= を計算して、

「右の計算のひき算」を先に計算して、

6-5=1 としてしまい、

それから、

2×1=2 としています。

 

 

重複しますが、

8+2×3= 、

3+4×2= 、

7+3×5= 、

2×6-5= の 4問を計算する前に、

計算順を指で示させたとき、

4問目の 2×6-5= は、

「かけ算(×)」が先で、

「ひき算(-)」が後と、

正しくできています。

 

それなのに、

この問題の配列で、

上から 3問を計算することで、

「右の計算が先」に入れ替わっています。

 

このように計算してしまった子です。

 

 

この子から、

「どうして?」と聞かれて、

こちらは、

次のようにリードしています。

 

子どもが書いた答えを消さずに残して、

2×6-5=2×1=2 の

「×」をペン先で示してから、

「にろくじゅうに(2×6=12)」、

子どもの答え 2×1=2 の下の行を示して、

「ここ、じゅうに(12)」、

元の問題の -5 を示して、

「これ、ここ」とリードすれば、

12-5 と子どもは書きます。

 

書くとき、

「あぁ、そうだった」、

「かけ算(×)が先だ・・」のような感じでしょう。

 

「どうして?」と聞かれて、すぐ、

正しい計算を見せています。

 

だから、

子どもは、

こちらが見せた計算を受け入れてくれます。

「即」見せたからです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -631)、(分数  {\normalsize {α}} -264)