+=+==1 と、
ここまで計算して、
何かが気になったように、
すべてを消してから、
「どうやるの?」と聞く子です。
筆圧の強い子です。
消しても、
書いた跡が残っています。
何が書かれていたのかが、分かります。
「あぁ、まだか・・」と、
こちらは思います。
そして、
「気付くまで待つか・・」と決めます。
さて、
この子は、
通分してからの計算の流れに
とても強く縛られています。
+= のたし算は、
2つの分子 1 と 1 を、
そのまま足せません。
分母をそろえてから、
2つの分子を足すのが、
計算の流れです。
ですから、
+= と通分した後、
2つの分子 3 と 2 を足します。
3+2=5 から、
答えは、 です。
でも、
+= は、
分母がそろっています。
通分の必要がありませんから、
2つの分子 7 と 11 を、
すぐに足すことができます。
それなのに、
通分してからの計算の流れに縛られて、
分母をそろえた途中式を、
どうしても書きたいのです。
分母が、
既にそろっていますから、
何もしないままに、
分母をそろえた途中式として、
問題 += を、
もう一度書いています。
だから、
+=+= のように、
書く必要のない途中式を書いてから、
2つの分子 7 と 11 を、
7+11=18 と足して、
+=+= と計算します。
計算した答え は、
上が大きいので、
更に計算して、
1 とします。
この 1 が、
答えのような気がするものの
まだ、
何かできそうな気がするようです。
すぐれた感覚です。
そのまま、
「どうするの?」と聞けばいいのですが、
+=+==1 と書いた式を、
すべて消してから、
「どうするの?」です。
実は、
+=+==1 のような計算で、
途中式 += を書かないように、
少し前に、
何回か教えています。
頭の片隅に、
注意されたことを、
守っていないような気がしたようです。
+=+==1 と書いた式を、
すべて消しています。
こちらは、
この子の育ちを手伝っていますから、
叱ることを一切しませんが、
でも、
「叱られる・・」と警戒したようです。
「どうするの?」と聞かれたこちらは、
子どもが消した跡を見て、
そこを示してから、
「合っている」、
「書いて」と促します。
促されたこの子は、
+=+==1 と書きます。
すぐに、
この続きの約分をリードします。
「わ(=)」、
「6 で」、
「上、1」までリードすると、
この子は、「分かった」となります。
そして、
+=+==1=1 と、
サッと完成させます。
(基本 -638)、(分数 -266)