こちらが見せる答えの出し方を、
見てまねする学び方の旅を続けます。
3+1= の 3 を示して、
「さん」と読み、
1 を示して、
「し」と数える計算を見せます。
3+1= の = の右を示して、
「し」と言って、
子どもに答え 4 を、
3+1=4 と書かせることで、
真剣に学ぶ気にさせます。
10問くらいを、
こちらが答えを出して、
子どもに書かせることを、
1分くらいで繰り返すだけで、
「もう分かった」、
「自分でできる」と子どもがなります。
このような見てまねする学び方の旅です。
たし算の初歩 3+1= から、
旅を始めています。
筆算のたし算 に進むと、
少し違う景色が見えます。
計算に手順が出ます。
5+8=13 と、
1+2=3 と、
3+1=4 と計算する手順です。
3回のたし算と、
その順番が手順です。
計算は、
たし算を 3回です。
このたし算は、
見たことのある景色です。
の計算の正体は、
計算の順番が決まっている 3回のたし算です。
ここが、
初めて見る景色です。
景色の楽しみ方は、
今までと同じです。
こちらが見せる答えの出し方を、
見てまねする学び方です。
何を見るのかの対象が、
計算そのものではなくて、
手順です。
手順の正体は、
2けたの筆算のたし算のルールで、
順番を決められている 3回のたし算です。
答えの出し方を見せます。
の 1 と 2 を隠して、
5 と 8 が、
見えるようにしてから、
「5+8=13」、
8 の真下を示して、
「3」、
「指、1」です。
と書くことで、
子どもの学び方が真剣になり、
指を 1本伸ばします。
こちらの答えの出し方を続けて見せます。
の 1 と 2 を示して、
「1+2=3」、
子どもが指に取った 1 を触って、
「1 増えて、4」、
2 の真下を示して、
「4」です。
と書くことで、
「今までと、かなり違う」、
「もっと本気にならないと・・」のように、
自分で計算したい気持ちを強くします。
普通の速さで、
こちらの答えの出し方を見せて、
子どもが素直に書くとして、
この を、
と書き終わるまで、
20秒ほどでしょう。
同じような見せ方で、
3~4問見せれば、
2けたの筆算のたし算のルールをつかみます。
そして、
自力で計算できるようになります。
もちろん、
自力で計算し始めてからの間違いは、
こちらの答えの出し方を、
見せる教え方です。
計算の仕方を教えるときも、
間違えた計算の教え方も、
同じです。
例えば、
のような間違いです。
子どもが書いた答え を残したまま、
5 と 8 を示して、
「5+8=13」、
子どもの答え 53 の 3 を示して、
「合っている」、
「指、1」です。
子どもの答えの一部分を、
「合っている」と認めることで、
子どものこちらに感じる信頼が強くなります。
そして、
強くなった信頼に支えられて、
こちらの計算を
より真剣に見てくれます。
こちらの計算を続けます。
の 4 と 1 を示して、
「4+1=5」、
子どもが指に取った 1 を触って、
「1 増えて、6」、
子どもの答え 53 の 5 を示して、
「ここ、6」です。
「違う」や、
「間違えている」のような
ネガティブな言い方をしません。
ただ正しい答えを、
「ここ、6」と言うだけです。
不思議と子どもには通じます。
こちらが意識して、
「間違えている」のようなネガティブな言葉や、
「繰り上がりを忘れている」のような
ネガティブな評価をしていないことを、
子どもは鋭く察知します。
そして、
と、書き直します。
さて、
実は、
見せることも、
教えることもできないことがあります。
のような計算の繰り上がりです。
一の位の 5+8=13 と計算した後、
こちらは、
十の位の答えが 1 増えると、
先回りして待ち伏せます。
でも、
子どもは、
普通、後追いの計算です。
2けたの筆算のたし算の
繰り上がりの計算をできるようなっても、
繰り上がり数 1 を覚えるだけです。
1 を覚えたことで、
何かの計算をした気になりますから、
先回りの待ち伏せる計算に
ならないのが普通です。
2けたの筆算のたし算を
楽にスラスラと計算できるようになっても、
後追いの計算のままです。
指に、繰り上がり数 1 を取らせるのは、
先回りして待ち伏せる計算に、
進化させたいからです。
ただ、
「指、1」と言うだけで、
指を 1本伸ばさせます。
「繰り上がり」と言いません。
「繰り上がり」と、
言葉で説明すると、
それで、
計算が終わった気になるからです。
先回りして待ち伏せる計算に、
進化しないようです。
「指、1」で、指を 1本伸ばさせておいて、
十の位のたし算の後、
この指の 1 を触ってから、
「1 増えて、・・」のような言い方です。
先回りして待ち伏せる計算に、
進化し易いのです。
見てまねする学び方の旅は、
まだまだ続きます。
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