の連立方程式です。
解く前に、
子どもに聞きます。
「何を、消す?」です。
式を見た子は、
「 x 」と答えてくれます。
「そう」と受けてから、
「どのようにして?」と、
重ねて聞きます。
もう一度、式を見てから、
1番目の式を示して、
「これを、2倍して」、
2番目の式を示して、
「これを、引く」と答えてくれます。
ここまで先に決めてから、
その後で、
子どもに計算させます。
こうすると、
子どもは、解き方のイメージを、
解く前に頭に描くことができます。
さて、
「何を、消す?」に、
「 y 」と答える子が、
少数ですが、います。
やはり、
「そう」と受けてから、
「どのようにして?」と、
重ねて聞きます。
式を見てから子どもは、
「1番目を、5倍」、
「2番目を、3倍」、
「上から下を引く」のようなことを答えてくれます。
やはりこの場合も、
解く前に、
解き方のイメージを
頭の中に描くことができます。
「 x 」と答えてくれた子の式の書き方を見ます。
1番目の式に、① を、
2番目の式に、② を付けます。
です。
そして、
①×2 2x-6y=20 のように書きます。
1番目の式を 2倍した式 2x-6y=20 が、
右の方に大きくズレます。
並べて書くと分かります。
①×2 2x-6y=20
このような感じです。
そして、
普通の書き方では、
1番目の式を 2倍した式に、
③ を付けます。
①×2 2x-6y=20・・・③
このように、子どもは書きます。
そして、
この上下の位置関係で、
ひき算をしますから、
②-③ と計算するのが、
計算し易いようです。
子どもも、
②-③ を計算します。
でも、
② の式の位置に比べて、
③ の式の位置が、
右に大きくズレていて、
2つの式のひき算を計算しにくいのです。
ですから、
まだ連立方程式に不慣れなこの子に、
書き方を指導します。
1行で書いている
①×2 2x-6y=20・・・③ を、
2行で書くようにさせれば、
①×2
2x-6y=20・・・③ と変わります。
①×2
2x-6y=20・・・③
このように書くことで、
2x-5y=17 から、
2x-6y=20 を引くひき算を
計算し易いようにします。
(基本 -655)、(分数 -274)