13-8= の答えの出し方を、こちらが手伝い、子どもはつかみ、自力で使えるように自分を育てます。子どもを育てるのは、子ども自身です。

13-8= の答えの出し方を教えます。

 

こちらが教えて、

子どもが習います。

 

こちらと子どもの 2人の

共同作業です。

 

こちらは子どもを信頼して、

子どもはこちらを信頼している関係が、

こちらの教えたことが伝わる前提です。

 

この信頼のハッキリとした特長は、

何の担保もないのに、

先に信頼してしまうことです。

 

先に信頼するのですから、

信頼するという行動です。

 

そして、

こちらの教えた答えの出し方を、

子どもが自力で使えるようになったとき、

信頼するという行動が、

信頼できるという感情に転じます。

 

先に信頼する行動で、

教えた結果、

自力で答えを出せるようになったとき

生まれる信頼感情は、

とても強い感情です。

 

 

さて、

2人の共同作業ですから、

それぞれに役割があります。

 

こちらの役割は、

答えの出し方を手伝うことだけです。

 

子どもの役割は、

答えの出し方をつかみ、

自力で答えを出せるように、

自分を育てることです。

 

こちらが子どもを育てているようにみえますが、

少し違います。

 

13-8= の答え 5 を、

自力で出せるようになるのは、

子ども本人です。

 

こちらがどれだけ頑張っても、

関わりようのない部分です。

 

 

13-8= の答えの出し方は、

いくつかありますが、

ここでは、

たし算を利用する方法で話しを進めます。

 

13-8= の 8 に、

何かを足して、

13 にする何かです。

 

8+5=13 ですから、

8 に、5 を足せば、13 になります。

 

13-8=5 です。

 

試行錯誤が伴う答えの出し方です。

 

 

以下は、

こちらが実際に、

答えの出し方を教える教え方です。

 

13-8= の = の右の余白を、

赤色のペン先で示して、

「ご」と言ってから、

= の右を示していたペンを外します。

 

「ご」と言うだけです。

 

これ以外、

何も言いません。

 

そして、

子どもが、

13-8=5 と書くのを待ちます。

 

答えの出し方を手伝っています。

 

答え 5 を、伝えています。

答えの出し方の

最もシンプルな手伝い方です。

 

 

「ご」と聞いて、

子どもは、

13-8=5 と書きます。

 

答えの出し方をつかみ、

自力で答えを出せるようになろうとしています。

 

「ご」と言われたから、

5 が答えなのだろうと思いますが、

出し方が分かりませんから、

「どうやったの?」のような感じでしょう。

 

 

子どもが、

5 と書いたのを見てから、

13-8=5 の

8 と、5 と、13 をこの順に示しながら、

「はち足すご、じゅうさん(8+5=13)」です。

 

答えの出し方を手伝っているこちらが、

こちらの出した答え 5 が、

8+5=13 となるような 5 であることを、

計算して、説明しています。

 

答え 5 の出し方ではなくて、

どのような 5 なのかを、

説明しています。

 

でもこれだけの説明で、

答えの出し方をつかみ、

自力で答えを出せるようになろうとしている子は、

何かを理解し始めるようです。

 

 

同じような手伝い方で、

3~4問や、

5~6問、

こちらが答えを言ってしまいます。

 

つかむまでに必要な問題数は、

個人差があります。

 

でも、

答えの出し方をつかみ、

自力で答えを出せるようになりたい子は、

「そうか、分かった」とつかみ、

同時に、

自力で答えを出せるようになります。

 

こうして、

子どもは、

自分を育ててしまいます。

 

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