分数の四則混合、
5÷
×
-7
= や、
×3
+2
÷1
×
= の
3つの分数の乗除は、
1度で計算することを、
子どもに要求しています。
5÷
×
-7
= の一部分の
5÷
×
は、
3つの分数の乗除です。
1度で計算させます。
×3
+2
÷1
×
= の一部分の
2÷1
×
は、やはり、
3つの分数の乗除です。
1度で計算させます。
3つの分数の乗除の流れのイメージは、
① 帯分数を仮分数に、
② ÷ の右の分数の上下を入れ替えて。
÷ を、× に書き換えて、
③ 3つの分子と、3つの分母間で、
約分できるものを約分して、
④ 分子同士と分母同士を掛ける・・です。
この流れのイメージは、
計算するときのガイドです。
このイメージをガイドに、
5÷
×
-7
= の一部分の
5÷
×
を以下に計算します。
5÷
×
の帯分数 5
を、
仮分数 に変えます。
これで、
5÷
×
=
÷
×
= となります。
次は、
÷ の右の分数の上下を入れ替えて。
÷ を、× に書き換えます。
×
×
= に変わります。
次は、
3つの分子と、3つの分母間で、
約分できるものを約分します。
×
×
=
×
×
= と、
約分できます。
次は、
分子同士と分母同士を掛けます。
×
×
=
×
×
=
=17
と計算できます。
このような
3つの分数の乗除の流れのイメージを、
子どもに持ってほしいから、
1度で計算させます。
分数の四則混合に進み、
① 計算する前に計算順を決めて、
この決めた順をガイドに、
② 一つ一つの計算を余白で計算させます。
とてもわざとらしいのですが、
大きな効果があります。
計算する前に、
計算順を決めるようになった子は、
いきなり計算するのではなくて、
「計算する前に、順番を決めて・・」のように、
自分をリードするようになります。
そして、
一つ一つの計算を余白にさせると、
自然に「計算の流れのイメージ」を、
心に描くようになります。
だから、
3つの分数の乗除を、
1つの計算として、
順番を決めさせます。
3つの分数の乗除の流れのイメージを、
自然に持つことが可能だからです。
ところがこの子は、
3つの分数の乗除を、
1つの計算として決めることが、
なかなかできるようになりません。
計算順を決めることができなくて、
迷っているようであれば、
すぐに、
5÷
×
-7
= の一部分の
5÷
×
や、
また、
×3
+2
÷1
×
= の一部分の
2÷1
×
を、
全体を丸で囲むように、
こちらの実況中継を見せます。
そしてこの子が、
「あぁ、そうだった・・」、
「1度で計算だった・・」と、
心に刻み込む手助けをします。
(基本 -670)、(分数
-281)