5+1= の答えの出し方を、初めて習う子を主役にしたままにできます。そのために、位置と、口調と、教え方と、子どものイメージを工夫します。

5+1= は、

たし算の初歩です。

数字の並び(数唱)そのものです。

 

5 の次の数 6 が、

5+1= の答えです。

 

この 5+1= の答えの出し方を、

たし算が初めての子に教えます。

 

意識して、

子どもを主役にします。

こちらは、脇役に徹します。

 

 

まず、

問題 5+1= を、

子どもの真正面に置きます。

 

こちらは、

子どもの真後ろから、

子どもの頭越しに、問題を見ます。

 

子どもを主役に、

こちらが脇役に徹する位置関係です。

 

 

次に、

口調です。

 

相当の早口にして、

しかし、ボソボソとつぶやくように、

小声で話します。

 

こちらが、

子どもの真後ろから、

頭越しに 5+1= を見て、話すので、

子どもの耳元あたりで話すことになります。

 

ですから、

ボソボソとつぶやくような小声でも、

子どもにはハッキリと聴き取れます。

 

しかも小声ですから、

かなり集中して聞き耳を立てます。

 

このような工夫で、

子どもは、

脇役のこちらの話を、

キチンと聞こうとする主役の姿勢になります。

 

 

それから、

教え方は、

次のような実況中継を見せます。

 

5+1= の 5 を示して、

「ご」と声に出して読み、

1 を示してから、

「ろく(6)」と声に出して数え、

= の右を示して、

「ろく(6)」です。

 

見て、聞いていた子は、

5+1=6 と書きます。

 

こちらは見せるだけです。

脇役に徹するからです。

 

主役の子どもは、

こちらが見せる答えの出し方を

「なるほど」と、

主体的につかんでしまいます。

 

 

実は、

子どもを主役にする大事なことが残っています。

 

それが、

誰に、こちらが教えるのか・・です。

 

目の前の子であれば、

たし算を初めて習いますから、

答えを出せない子です。

 

すると、

子どもは、

「答えの出し方を教えて・・」の姿勢で、

こちらは、

「教える」になってしまいます。

 

こうなると、

子どもが脇役、

こちらが主役になってしまいますから、

子どもを主役にできなくなります。

 

 

これを解決できるのが、

答えを出せるように育った架空の子を、

こちらの心の中にハッキリとイメージして、

このイメージの架空の子に教えることです。

 

こうすれば、

子どもは主役のままで、

こちらは脇役に徹することになります。

 

10問前後、

こちらの実況中継を見せれば、

子どもは、

1 を足すたし算の答えを出せるようになります。

 

1分くらい先の近未来の子です。

 

こちらがその気になりさえすれば、

イメージの架空の子ですが、

答えを出せるように育った近未来の子を、

こちらの心にイメージすることができます。

 

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