2次方程式の解の公式を、2次方程式の x の項がないとき、使えなくなる子がいます。係数を、0 と考えるだけなのですが、発想を飛躍できないようです。

2次方程式の解の公式を、

使って、

解を計算できる子です。

 

もちろん、

解の公式は、

 {ax^{2}+bx+c=0} の2次方程式に、

x={\Large\frac{-b±\sqrt{b^{2}-4ac\:\:\:\:\:}}{2a}} と、知っている子です。

 

 

やや特殊な 2次方程式  {3x^{2}-12=0} を、

解の公式で求める問題です。

 

この子から、

「どうやるの?」と聞かれます。

 

まったく手が付かない・・と、

とても困っている雰囲気を感じます。

 

 

このような状態の子に、

聞いてもらえることはただ一つで、

この子が計算できない  {3x^{2}-12=0} を、

即、解の公式で計算してしまうことです。

 

これでしたら、

この子に真剣に、

聞いてもらえますから、

この子の学びになります。

 

 

こちらは、

「どうやるの?」と聞かれてすぐ、

 {3x^{2}-12=0}

a が、3 で、

b が、0 で、

c が、-12 を、

教えます。

 

解けないために、

とても悪い状態ですから、

回りくどいことを言わないで、

 {3x^{2}-12=0}

3 を示して、

「これ、a 」、

-12 を示して、

「これ、c 」、

そして、

「 b はない。0」です。

 

この後、

「解の公式を指定されているから」と、

念のために伝えて、

x={\Large\frac{±\sqrt{-4・3・(-12)\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:}}{2×3}} を、

こちらが、無言で書いてしまいます。

 

 

解の公式を指定されていなければ、

 {3x^{2}-12=0}

 {3x^{2}=12}

 {x^{2}=4}

 {x=±2} と、

簡単に解くことができます。

 

それだけに、

解の公式で計算できない  {3x^{2}-12=0} を、

何とかしたいと強く思っているこの子は、

こちらが無言で書く解の公式を、

真剣になって、

ジッと見ます。

 

そしてボソッと、

「分かった!」です。

 

続きを、

この子に任せます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -685)、(分数  {\normalsize {α}} -291)