6-2+1=5 、
1-+=1 、
2-+=2 のように、
式を少し見た後、
いきなり答えを書く子です。
この子に聞きます。
「どうやったの?」です。
言い方を少し考えてから、
こちらに教えてくれます。
通分することと、
頭の中で計算することを教えてくれます。
なるほどです。
同じ問題 6-2+1= を、
途中式を書くように計算してみます。
最初は通分です。
3つの分母は、
3 と、5 と、10 ですから、
30 が共通分母になります。
30 で通分すると、
6-2+1= です。
たし算とひき算だけの式で、
かけ算とわり算はなく、
かっこも付いていません。
計算順は、
左のひき算からです。
でも、
ここは、
少しの工夫で、
式を書き換えて、
たし算が先の式にします。
6+1-2= のように
書き換わります。
こうしてから、
左のたし算を計算すると、
7-2= となって、
そしてひき算を計算すると、
答え 5 が出ます。
この答え 5 は、
この子が、
式を少し見た後、
6-2+1=5 と、
いきなり書いた答えと同じです。
ですから、
この子は、
6-2+1=
6-2+1=
6+1-2=
7-2=
5
このような計算の流れの
最後の答えだけを書いています。
途中式を書く計算の流れから、
この子が、
こちらに教えてくれた
頭の中でした計算を
次のように推測できます。
この子は、
通分することと、
頭の中で計算することを、
分けて教えてくれていますが、
実際には同時進行でしょう。
まず、
問題 6-2+1= の
3つの分母 3 と、5 と、10 を見て、
共通分母 30 を出します。
3つの分母 3 と、5 と、10 を見るだけで、
30 が、共通分母として浮かびます。
計算していません。
続いて、
通分した式に書くと、
6-2+1= の分子だけを、
左の 10 と、
右の 9 を計算するとはなく出して、
足して 19 です。
つまり、
この子が頭の中で計算した分子は、
左の 10 と、
右の 9 だけです。
その後から、
中の 12 を出して、
19 から引けますから、
そのまま引いて、
7 です。
この 7 が、
問題 6-2+1= の答えの分子です。
次に、
帯分数の整数部分を、
左の 6 と、右の 1 を足して、
7 にして、
中の 2 を引いて、5 です。
この 5 が、
問題 6-2+1= の答えの
整数部分です。
ここまで、
頭の中で計算してから、
6-2+1=5 と、
書いているようです。
分数のたし算とひき算の計算の流れが、
頭の中に入っていれば、
常に、2つの数だけを見て、
頭の中で計算できます。
そうなのですが、
問題 6-2+1= を見たら、
普通は、
頭の中で計算しようと思わないはずです。
この子は、
この程度の計算でしたら、
どの 2つの数を見て、
どのように計算して・・を、
計算の流れとして、
心にハッキリと描けるのですから、
途中式をダラダラと書くまでもないのです。
(基本 -695)、(分数 -296)