算数の計算の答えを書いていく流れがあります。注意して眺めれば、気付くことができます。たし算と、わり算と、約分を例にして、答えを書いていく流れを説明します。

計算の答えを書いている子を、

少し離れて眺めると、

答えを書いていく流れに気付きます。

 

スムースな流れもあれば、

ギクシャクした流れもあれば、

一時停止しながらの流れもあります。

 

流れのスピードではなくて、

流れそのものです。

 

 

7+6=、5+9=、8+4=、9+7=、

このようなたし算の

答えを書いていく流れは、

少し努力すれば感じることができます。

 

7+6= の答え 13 を書いて、

5+9= の答え 14 を書いて、

8+4= の答え 12 を書いて、

9+7= の答え 16 を書いていく流れです。

 

この流れを生み出しているのが、

それぞれのたし算の答えの出し方です。

 

7+6= は、6飛びのリズムで、

5+9= は、9飛びのリズムで、

8+4= は、4飛びのリズムで、

9+7= は、7飛びのリズムで、

それぞれの答えを出します。

 

例えば、

7+6= は、

8、9、10、11、12、13 と、

6回数えて、

答え 13 を出します。

 

6つ後の数ですから、

6飛びのリズムです。

 

リズムの切り替えを楽にできれば、

そこは、

答えを書いていく流れがスムースで、

てこずってしまえば、

流れがギクシャクします。

 

 

21÷7=、20÷5=、24÷8=、27÷9=、

このようなわり算の答えを書いていく流れは、

たし算のときよりも

見えにくくなりますが、

それでも流れを見ると決めて眺めれば、

答えを書いていく流れに気付きます。

 

21÷7= は、

7の段の九九の答えの中から、

21 を探すゲームですから、

7飛びの数字の列の中から、

21 を探すことになります。

 

7飛びの数字の列の使い方が、

たし算のときと、

わり算のときで違います。

 

同じように考えれば、

20÷5= は、

5飛びの数字の列から、20 を、

24÷8= は、

8飛びの数字の列から、24 を、

27÷9= は、

9飛びの数字の列から、27 を、

それぞれ探すゲームです。

 

このように、

数字の列を入れ替えながらのゲームです。

 

答えを書いていく流れが、

ギクシャクするのが普通です。

 

 

 {\Large\frac{2}{4}}= 、 {\Large\frac{6}{9}}= 、 {\Large\frac{10}{15}}= 、 {\Large\frac{7}{21}}= 、

このような約分の答えを書いていく流れは、

たし算やわり算のときよりも

もっと見えにくくなりますが、

それでも流れを見ると決めて眺めれば、

答えを書いていく流れに気付きます。

 

 {\Large\frac{2}{4}}= は、

2の段の九九の答えの中に、

2 も、4 もありますから、

2の段の九九の答えの中から、

答え  {\Large\frac{1}{2}} を探すゲームです。

 

2の段の九九の答えは、

実は、

2飛びの数字の列です。

 

2飛びの数字の列の使い方が、

約分では、

たし算や、

わり算と大きく違います。

 

しかも、

どの段を利用するのかは、

子どもが自分で探さなければなりません。

 

 {\Large\frac{6}{9}}= は、

3の段の九九の答えの中に、

6 も、9 もありますから、

3の段の九九の答えの中から、

答え  {\Large\frac{2}{3}} を探すゲームです。

 

 {\Large\frac{10}{15}}= は、

5の段の九九の答えの中に、

10 も、15 もありますから、

5の段の九九を利用します。

 

 {\Large\frac{7}{21}}= は、

7の段の九九の答えの中に、

7 も、21 もありますから、

7の段の九九を利用します。

 

どの段を利用するのかを、

サッと探せれば、

答えを書いていく流れはスムースです。

 

探すことにモタモタとすれば、

答えを書いていく流れがギクシャクします。

 

 

このように、

算数の計算の答えを

書いていく流れがあります。

 

注意して眺めることで、

スムースに流れているのか、

ギクシャクと流れているのかに

気付くことができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -696)、(+-  {\normalsize {α}} -377)、

(×÷  {\normalsize {α}} -142)、(分数  {\normalsize {α}} -297)