見てまねする 2つの見本、
= と、= を、
書いておきます。
見本に隠されている計算を、
「分母と分子に同じ数を掛けて・・・」のように、
言葉で説明して、
教えません。
説明されないで見ると、
自然に自動的に、
「どうやっている?」のように考えます。
2つの例を見た子の内面に、
このような疑問を起こさせることで、
アレコレと連想させています。
そして、
問題 = を計算させます。
この子は、
= と正しい答えを出します。
左の見本 = だけを見て、
= と計算する子が多いのですが、
この子は、
右の見本 = も見て、
= と、正しくできます。
右の見本も見るとき、
普通は、
左から右を見て、
2倍するかけ算を思い付きます。
それを、この子は、
右から左を見て、
2 で割るわり算を思い付きます。
見る向きが、
普通とは逆です。
さて、
右から左を見る向きとして、
右の分子は、
空白で何もありません。
何もないと、
計算しようがありません。
推測ですが、
= のように、「?」や、
あるいは、
= のように、「x」のような文字を、
想定しているようです。
まず、
右の分母 15 から、
左の分母 5 を見て、
15 を、5 に変えることは、
約分そのものですから、
15÷3=5 と、
3 で割っていることに気付きます。
すると分子は、
同じ計算で、
6÷3=2 です。
この子は、
短時間でこのような計算を、
やや大げさな言い方ですが、
発見しています。
それから、
問題 = を計算します。
やはり、
右の分母 8 から、
左の分母 4 を見て、
8÷2=4 ですから、
÷2 を見つけます、
そして、
右の分子を「?」としていると推測して、
?÷2=3 です。
計算自体は、
とても簡単で、
2 で割って、3 になる数は、
6 です。
左から右を見れば、
倍分です。
右から左を見れば、
倍分の逆の約分です。
この子は、
どうしてなのだか分かりませんが、
右から左を見て計算しています。
右から左を見れば、
約分そのものですが、
問題 = の分子のように、
右に数がないこともあります。
こうなると、
約分とは言えないですから、
方程式です。
「x」を使わないで、
言葉で方程式にすると、
2 で割って、
3 になる数を探します。
すぐに見つかり、
6 です。
(基本 -729)、(分数 -316)