筆算のひき算や、帯分数のひき算で、「引けない」ときがあります。「引けない」と判定します。だから、「引ける」ように書き換えます。この流れを、子どもがつかめるような教え方をします。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ のようなひき算です。

 

一の位のひき算 2-5= は、

このままでは引けません。

 

この「引けない」と判定することを、

多くの子が、

計算の一部分と思ってもいないようですが、

とても大事なことです。

 

 

「引けない」と、

子どもが自力で判定するから、

十の位から、1 を借りて、

12-5= のひき算に、

2-5= のひき算を書き換えます。

 

「引けない」ひき算を、

「引ける」ひき算に書き換える操作が、

左隣の 1つ上の位から、

1 を借りることです。

 

そうなのですが、

この大事な判断「引けない」を、

大事なことと意識して、

子どもに教えることは、

意外と少ないのです。

 

このブログでお勧めしている教え方では、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の 3 と 1 を隠して、

2 と 5 が見えるようにしてから、

「2-5、引けない」、

「12-5、7」とリードしてから、

5 の真下を示して、

「しち(7)」のように、

こちらの実況中継を見せています。

 

「2-5、引けない」のような言い方で、

「引けない」ひき算になっていることと、

「12-5、7」のように、

「引ける」ひき算に書き換えることを、

ハッキリと教えています。

 

 

別の例です。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{5}}= は、

分母が 5 にそろっている

分数のひき算です。

 

分母のそろっている分数のひき算は、

分子同士のひき算を計算します。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{5}}= の分子同士のひき算は、

1-2= です。

 

引くことができません。

 

この「引けない」と判定することは、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ のときのように、

計算の大事な一部分です。

 

分数のひき算のレベルまで、

計算のレベルが高くなっている子でも、

「引けない」と自力で判定することを、

計算の一部分と認識できていない子がいます。

 

こういう子は、

「引けない」と判定することが、

まだ心に残っていないだけです。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{5}}= のひき算で、

初めて「引けない」を教える子と理解して、

こちらの計算の実況中継を見せます。

 

 

以下は、

実況中継の実例です。

 

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{5}}= の 1 と 2 を順に示して、

「1-2、引けない」と言ってから、

整数部分の 3 を示して、

「1 を、 {\Large\frac{5}{5}} 」、

「3 から、1 減って、2」とリードして、

 {\Large\frac{5}{5}} を、3 の下の余白に書かせます。

 

そして、

下に書かせた  {\Large\frac{5}{5}} の分子の 5 と、

 {\Large\frac{1}{5}} の分子の 1 を示しながら、

「5+1=6」とリードして、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{5}}=2 {\Large\frac{6}{5}} {\Large\frac{2}{5}}= と書かせます。

 

こうしてから、

「6-2=4」をリードすれば、

この子の心に、

「引けない」と判定したことと、

「引ける」ように書き換えたことが、

残り始めます。

 

 

「引けない」と自力で判定することは、

ひき算の答えを出す大事な一部分です。

 

「引けない」と判定したから、

「引ける」ように書き換えている流れを、

子どもがつかむようにリードします。

 

(基本  {\normalsize {α}} -740)、(+-  {\normalsize {α}} -393)、(分数  {\normalsize {α}} -322)