のようなひき算です。
一の位のひき算 2-5= は、
このままでは引けません。
この「引けない」と判定することを、
多くの子が、
計算の一部分と思ってもいないようですが、
とても大事なことです。
「引けない」と、
子どもが自力で判定するから、
十の位から、1 を借りて、
12-5= のひき算に、
2-5= のひき算を書き換えます。
「引けない」ひき算を、
「引ける」ひき算に書き換える操作が、
左隣の 1つ上の位から、
1 を借りることです。
そうなのですが、
この大事な判断「引けない」を、
大事なことと意識して、
子どもに教えることは、
意外と少ないのです。
このブログでお勧めしている教え方では、
の 3 と 1 を隠して、
2 と 5 が見えるようにしてから、
「2-5、引けない」、
「12-5、7」とリードしてから、
5 の真下を示して、
「しち(7)」のように、
こちらの実況中継を見せています。
「2-5、引けない」のような言い方で、
「引けない」ひき算になっていることと、
「12-5、7」のように、
「引ける」ひき算に書き換えることを、
ハッキリと教えています。
別の例です。
3-= は、
分母が 5 にそろっている
分数のひき算です。
分母のそろっている分数のひき算は、
分子同士のひき算を計算します。
3-= の分子同士のひき算は、
1-2= です。
引くことができません。
この「引けない」と判定することは、
のときのように、
計算の大事な一部分です。
分数のひき算のレベルまで、
計算のレベルが高くなっている子でも、
「引けない」と自力で判定することを、
計算の一部分と認識できていない子がいます。
こういう子は、
「引けない」と判定することが、
まだ心に残っていないだけです。
3-= のひき算で、
初めて「引けない」を教える子と理解して、
こちらの計算の実況中継を見せます。
以下は、
実況中継の実例です。
3-= の 1 と 2 を順に示して、
「1-2、引けない」と言ってから、
整数部分の 3 を示して、
「1 を、 」、
「3 から、1 減って、2」とリードして、
を、3 の下の余白に書かせます。
そして、
下に書かせた の分子の 5 と、
3 の分子の 1 を示しながら、
「5+1=6」とリードして、
3-=2-= と書かせます。
こうしてから、
「6-2=4」をリードすれば、
この子の心に、
「引けない」と判定したことと、
「引ける」ように書き換えたことが、
残り始めます。
「引けない」と自力で判定することは、
ひき算の答えを出す大事な一部分です。
「引けない」と判定したから、
「引ける」ように書き換えている流れを、
子どもがつかむようにリードします。
(基本 -740)、(+- -393)、(分数 -322)