2けたの数の筆算のたし算は、さまざまな事を、決められた順に行うことで、答えを出します。子どもの 4つの側面 : 肉体、精神、知性、社会情緒のそれぞれの潜在脳力が、刺激されて、顕在化します。知性面だけではありません。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを、

自力で出すために、

子どもは次のようなことを、

順にします。

 

① 2つの 5 だけを見ます。

8 や、1 を見ません。

 

② 5+5=10 と足します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:0\end{array} }} \\ と書きます。

 

④ 1 を、

次の計算の答えに足すために、

その時まで、覚えておきます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:0\end{array} }} \\ の 8 と 1 だけを見ます。

他の数が、見えていますが、

焦点を合わせて見るのは、

8 と 1 だけです。

 

⑥ 8+1=9 と足します。

 

⑦ 足すために覚えている 1 を、

思い出します。

 

⑧ 9+1=10 と足します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline100\end{array} }} \\ と書きます。

 

⑩ この ①~⑨ を、

この順番で行うように、

自分が自分をリードします。

 

 

問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを出すために、

子どもが順にすることを、

改めて見返せば、

実に、「おおごと」です。

 

この一連のことを、

この順に行うことができるから、

子どもは自力で答えを出すことができます。

 

答えを出すことだけでも、

子どもの潜在能力が、

強く刺激されます。

 

そして、

自力で計算することで、

刺激を受けた潜在能力は、

顕在化して、

子どもの育ちとして現れます。

 

 

筆算のたし算を習い始めて、

どうにか自力で答えを出せるようになったとき、

子どもは大きく育ちます。

 

人の 4つの側面、

肉体、精神、知性、社会情緒の

それぞれの潜在脳力が、

自力で答えを出せるようになったとき、

顕在化して、

子どもの育ちとして現れます。

 

知性の潜在能力 : IQ だけが、

刺激を受けて顕在化するのではありません。

 

肉体や、

精神や、

社会情緒の潜在能力も、

刺激を受けて顕在化しています。

 

ただ、

子どもの育ちを見ているこちらの見方が狭いと、

知性の潜在能力 : IQ だけに、

絞って見ていますから、

他の潜在能力の顕在化に、

気が付かないだけです。

 

もちろん、

肉体の潜在能力 : PQ や、

精神の潜在能力 : SQ や、

社会情緒の潜在能力 : EQ が、

顕在化して、

育ちとして現れている部分は、

知性の潜在能力 : IQ の顕在化と比べて、

とても小さいために、

見えにくいだけです。

 

 

例えば、

問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 85 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えを出すために、

①~⑨ を順番にしているとき、

子どもの心に、

さまざまな感情が湧きます。

 

その感情に支配されずに、

計算を続けるには、

安定した社会情緒が必要です。

 

つまり、

社会情緒の潜在能力 : EQ が、

強い刺激を受けて、

顕在化して、

より安定した社会情緒に育ちます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -747)、(+-  {\normalsize {α}} -398)