連想する力を、
どの子も生まれながらに持っています。
例えば、
何らかの不安があると、
その不安が、
次々にさまざまなネガティブな連想をして、
不安を強くします。
自動的に連想する力のスイッチが入り、
不安の連想ゲームをしてしまいます。
もちろん、
連想の対象は、
不安だけではありません。
算数や数学の計算でも、
さまざまなことを子どもは、
自動的に連想しています。
効果的な連想であれば、
答えを出すことができます。
そうでなければ、
連想が空回りして、
答えを出すことができません。
子どもが自力で、
計算の答えを出すときだけではなく、
こちらから、
答えの出し方を習うときも、
自動的にアレコレと連想しています。
例えば、
のような筆算のたし算を、
初めて習う子です。
こちらの計算の実況中継を見て、
答えの出し方をつかむとき、
見ている子は、
自動的にアレコレと連想しています。
こちらは、
以下のような実例の
実況中継を見せます。
の 2つの 1 を、
無言で隠します。
こうすると、
子どもに、
問題 の一部分
が見えます。
このような無言のリードで、
数字の並びだけを見るとき、
子どもの連想する力が、
かなり強く刺激されます。
子どもはアレコレと、
言葉にならない連想をします。
でもここでは、
子どもの連想を説明するために、
あえて言葉に置き換えます。
「一部分だけ見るらしい」、
「縦に見るらしい」、
「こちら側だけらしい」のような感じの連想です。
もちろんこちらには、
子どもの連想が見えません。
何かを連想しているらしい・・・と、
子どもの様子から推測できますが・・・。
答えの出し方の
リードを続けます。
の 7 と 2 を、
上から下に、
こちらが子どもの代行で見てから、
「7+2=9」と言います。
見えている 7 と 2 から、
「7+2=9」と言われて、
またここで、
別の連想が自動的に、
始まります。
視覚中心のリードで、
ほとんど言葉の説明をしていませんから、
子どもの連想を強く刺激しています。
さらに、
リードを続けます。
2の真下を示して、
「ここ、9」と言います。
もちろんこのリードでも、
新たな別の連想が、
自動的に始まります。
子どもは、
アレコレと連想しながら、
と書きます。
以下のリードを省略しますが、
こちらの計算の実況中継を見せる教え方は、
子どもの連想を強く刺激します。
子どもは、
アレコレと連想することで、
こちらが見せる実況中継から、
答えの出し方をつかみます。
ただ見ているだけであれば、
答えの出し方をつかめないでしょう。
連想するように刺激されて、
次々にアレコレと連想する中から、
答えの出し方をつかみます。
(基本 -757)、(+-
-403)