連続繰り下がりの 3けたの筆算のひき算の答えの出し方を、子どもから、「分からない」と聞かれます。問題だけに限って見れば、すぐ、答えの出し方をリードできます。

算数や数学の計算問題の答えの出し方を、

子どもから聞かれて、

その計算問題を見たら、

すぐ、

答えを出し始めるロールモデルになります。

 

子どもから聞かれたとき、

子どもの目や顔の表情を、

全く見ないようにします。

 

子どもから聞かれた計算問題だけに、

狭く焦点を絞って見ます。

 

こちら自身に入る情報を、

子どもが言う

「分からない」や、

「どうやるの?」の音声の

聞き方の文言の情報と、

子どもが知りたがっている計算問題、

その 1問だけの視覚情報に、

意識して狭く限ります。

 

 

子どもの目や顔の表情は、

子どもから聞かれた計算問題の

答えを出すことと、

全く無関係だからです。

 

答えの出し方を聞かれた計算問題と、

子どもの聞き方だけの情報があれば、

すぐに、

こちらが答えを出す実況中継を

見せることができます。

 

もちろん、

このようにして、

こちらに入る情報を限っていること自体、

子どもが自力で答えを出すときの、

自分の焦点の絞り方の

ロールモデルになっています。

 

このように、

入る情報を制限することで、

そちらは、

計算問題を見て、すぐ、

答えを出すリードを始めます。

 

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えの出し方を、

「分からない」と聞く子です。

 

この子のセリフは、

「分からない」ですが、

聞いた目的を、

「答えの出し方を教えてください」と、

解釈できますから、

すぐ、

答えを出すリードを始めます。

 

 

聞いた子の顔を見ません。

目の表情を観察しません。

 

「分からない」の言い方や、

言葉に乗せているこの子の気持ち、

「嫌だなぁ・・・」のような気持ちを、

アレコレと気にしません。

 

 

「分からない」のセリフだけを受け取り、

聞かれた問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見て、

答えの出し方をリードします。

 

このように、

この子が発する情報を、

こちらが限って受け取ることで、

こちらの情報処理が、速くなり、

すぐに答えを出すリードに移ることができます。

 

 

以下のような実例で、

聞いたこの子に、

こちらの計算の実況中継を見せて、

答えの出し方を教えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\ の 4 と 6 を示しながら、

「4-6=、引けない」、

「14-6=8」と計算して、

6 の真下を示します。

 

聞いてすぐ、

答えの出し方をリードされた子は、

こちらのリードのペースに乗せられて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:\:\:8\end{array} }} \\ と、

素早く書きます。

 

 

聞いた子は、

こちらから、

顔や目を観察されるような

子どものアレコレを探るような

見方をされていません。

 

しかも、

こちらが見ているのは、

子どもから聞かれたその時から、

問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ - \: 186 \\ \hline \end{array} }} \\ だけです。

 

このようなこちらの態度から、

自分の質問を、

好意的に受け入れてもらえたらしいと、

とても安心するようです。

 

そして、

答えの出し方をつかむ気になって、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:\:\:8\end{array} }} \\ と書いて、

こちらの続くリードを待ちます。

 

 

問題だけを見ているこちらは、

子どもが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:\:\:8\end{array} }} \\ と書くのを見てから、

リードを続けます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:\:\:8\end{array} }} \\ の 0 を示して、

「1 減って、9」、

引く数 186 の 8 を示して、

「9-8=1」と計算して、

8 の真下を示して、

「ここ、1」とリードします。

 

子どもはすぐ、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:18\end{array} }} \\ と書いて、

続く計算を、

つかみ取る気持ちになって待ちます。

 

 

こちらはリードを続けて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline \:\:18\end{array} }} \\ の 5 を示して、

「1 減って、4」、

真下の 1 を示して、

「4-1=3」と計算して、

1 の真下を示して、

「ここ、3」とリードします。

 

「どうして、1 減る?」のような疑問を、

何となく感じながら、

子どもはすぐに、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:504 \\ -\: 186\\ \hline 318\end{array} }} \\ と書くことで、

0 が、

1 減って、9 になったから、

この 5 も、1 減っているらしいと、

何となく気がつきます。

 

詳細は省きますが、

実は、

こう考えること自体が、

答えの出し方の

この子へのパーソナライズ化です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -765)、(+-  {\normalsize {α}} -408)