算数や数学の計算問題の答えの出し方を、
子どもから聞かれて、
その計算問題を見たら、
すぐ、
答えを出し始めるロールモデルになります。
子どもから聞かれたとき、
子どもの目や顔の表情を、
全く見ないようにします。
子どもから聞かれた計算問題だけに、
狭く焦点を絞って見ます。
こちら自身に入る情報を、
子どもが言う
「分からない」や、
「どうやるの?」の音声の
聞き方の文言の情報と、
子どもが知りたがっている計算問題、
その 1問だけの視覚情報に、
意識して狭く限ります。
子どもの目や顔の表情は、
子どもから聞かれた計算問題の
答えを出すことと、
全く無関係だからです。
答えの出し方を聞かれた計算問題と、
子どもの聞き方だけの情報があれば、
すぐに、
こちらが答えを出す実況中継を
見せることができます。
もちろん、
このようにして、
こちらに入る情報を限っていること自体、
子どもが自力で答えを出すときの、
自分の焦点の絞り方の
ロールモデルになっています。
このように、
入る情報を制限することで、
そちらは、
計算問題を見て、すぐ、
答えを出すリードを始めます。
例えば、
の答えの出し方を、
「分からない」と聞く子です。
この子のセリフは、
「分からない」ですが、
聞いた目的を、
「答えの出し方を教えてください」と、
解釈できますから、
すぐ、
答えを出すリードを始めます。
聞いた子の顔を見ません。
目の表情を観察しません。
「分からない」の言い方や、
言葉に乗せているこの子の気持ち、
「嫌だなぁ・・・」のような気持ちを、
アレコレと気にしません。
「分からない」のセリフだけを受け取り、
聞かれた問題 だけを見て、
答えの出し方をリードします。
このように、
この子が発する情報を、
こちらが限って受け取ることで、
こちらの情報処理が、速くなり、
すぐに答えを出すリードに移ることができます。
以下のような実例で、
聞いたこの子に、
こちらの計算の実況中継を見せて、
答えの出し方を教えます。
の 4 と 6 を示しながら、
「4-6=、引けない」、
「14-6=8」と計算して、
6 の真下を示します。
聞いてすぐ、
答えの出し方をリードされた子は、
こちらのリードのペースに乗せられて、
と、
素早く書きます。
聞いた子は、
こちらから、
顔や目を観察されるような
子どものアレコレを探るような
見方をされていません。
しかも、
こちらが見ているのは、
子どもから聞かれたその時から、
問題 だけです。
このようなこちらの態度から、
自分の質問を、
好意的に受け入れてもらえたらしいと、
とても安心するようです。
そして、
答えの出し方をつかむ気になって、
と書いて、
こちらの続くリードを待ちます。
問題だけを見ているこちらは、
子どもが、
と書くのを見てから、
リードを続けます。
の 0 を示して、
「1 減って、9」、
引く数 186 の 8 を示して、
「9-8=1」と計算して、
8 の真下を示して、
「ここ、1」とリードします。
子どもはすぐ、
と書いて、
続く計算を、
つかみ取る気持ちになって待ちます。
こちらはリードを続けて、
の 5 を示して、
「1 減って、4」、
真下の 1 を示して、
「4-1=3」と計算して、
1 の真下を示して、
「ここ、3」とリードします。
「どうして、1 減る?」のような疑問を、
何となく感じながら、
子どもはすぐに、
と書くことで、
0 が、
1 減って、9 になったから、
この 5 も、1 減っているらしいと、
何となく気がつきます。
詳細は省きますが、
実は、
こう考えること自体が、
答えの出し方の
この子へのパーソナライズ化です。
(基本 -765)、(+-
-408)