できそうで、
そう簡単にできない四則混合です。
( -2.8)÷(
-1.6)= は、
仮分数 や、
に、
小数 2.8 や、1.6 があります。
子どもが持っている力を、
総動員しなければならない問題です。
答えを出したい気持ちが強ければ、
難しさに負けることなく、
答えを出すことができます。
四則混合の計算は、
計算する前に計算順を決めます。
計算順は、
かっこや、÷ や、- だけを見て、
決めることができます。
仮分数や、小数があっても、
数字とは無関係に
計算順を決めることができます。
( -2.8)÷(
-1.6)= の計算順は、
① 左のかっこの中の - 、
② 右のかっこの中の - 、
③ かっこの外の ÷ です。
計算順を決めたら、
最初の計算、
左のかっこの中の - を、
上の方の余白で計算します。
-2.8= の計算は、
鉛筆を動かす前に、
計算の流れを頭の中で練ります。
こうすると、
次のような流れを思い付きます。
仮分数 を、
帯分数 2 に変えます。
それから、
小数 2.8 を、
帯分数 2 に変えます。
次に、
引き算 2-2
= を、
通分して 2-2
= 、
それから引きます 。
一つ一つの計算は、
楽に計算できるのですが、
仮分数を帯分数に変えることや、
小数を帯分数に変えることや、
通分することや、
分子同士を引くことと、
アレコレと違う計算が、
この 1問で続きます。
答えを出したい気持ちが強ければ、
仮分数を帯分数に変える計算を思い出せます。
次の小数を帯分数に変える計算を、
思い出すこともできます。
それから、
帯分数のひき算の計算を、
思い出すこともできます。
計算する前に、
このように計算の流れを追うことで、
違う種類の計算を思い出します。
そして、
計算を書き出します。
=2
2.8=2=2
2-2
=2
-2
=
です。
まだ最初の計算が終わっただけです。
2番目の計算、
右のかっこの中の - は、
やはり、上の方の余白を使います。
最初の計算と同じように、
鉛筆を動かす前に、
計算の流れを頭の中で練ります。
仮分数 を、帯分数 1
に変えて、
小数 1.6 を、帯分数 1 に変えて、
引き算 1-1
= を、
通分して 1-1
= 、
それから引きます 。
同じようなアレコレの計算です。
2度目ですから、
少しは慣れています。
ここまで、流れを練ってから、
=1
1.6=1=1
1-1
=1
-1
=
と書きます。
そして、3番目の計算、
かっこの外の ÷ は、
やはり、上の方の余白を使います。
鉛筆を動かす前に、
計算の流れを頭の中で練ります。
分数のわり算 ÷
= は、
÷ を、× に書き換えて、
右の分数 の分母と分子を入れ替えて、
として、かけ算に変えます。
かけ算 ×
= の
左の分母 35 と、
右の分子 15 を、
5 で約分 ×
= してから、
掛けて、 と答えを出します。
ここまで、流れを練ってから、
÷
=
×
=
×
=
と書きます。
四則混合 ( -2.8)÷(
-1.6)= は、
この 1問の答え を出すために、
計算順を先に決めて、
それぞれの計算をする前に、
計算の流れを頭の中で練って、
アレコレと違う計算を思い出して、
確実に進めます。
この 1問の四則混合の答えを出すことで、
自分が計算して答えを出すことへの
主体性の自己責任が、
同時に育ってしまいます。
(基本 -784)、(分数
-341)