たし算の指が取れたレベルの少し先に、答えが「習慣的な見え方」で見えるレベルがあります。たし算の感覚と言われることもあります。頭の中のイメージとしても、答えが見えていないのに、答えを書いてしまう不思議な力です。

6+7= を見たら、

見ただけで、

答え 13 が出て、

6+7=13 と書くようになると、

指が取れています。

 

自覚できる「したこと」は、

問題 6+7= を見たことと、

頭の中にボンヤリと、

答え 13 が見えていることと、

この 13 を、6+7=13 と書いたことです。

 

このように、

指が取れて間もないころは、

問題 6+7= を見たら瞬時に、

答え 13 が、

ボンヤリと見えているようです。

 

 

普通の教え方では、

指が取れたら、

たし算を修得できたとします。

 

納得できる評価です。

 

そして、

たし算の練習を終わりにします。

 

確かにそうなのですが、

とてももったいないのです。

 

もう一押しすれば、

指が取れた状態の先の

「習慣的に見える」状態に育つからです。

 

 

このブログでお勧めしているレベルは、

たし算 25問を、

20秒以下で計算するスピードです。

 

たし算 25問が、20秒以下になるまで、

実際に、子どもに練習させると、

「もう一押し」が、

かなり手ごわいことに気づきます。

 

でも、

子どもは、ゲームを攻略する感覚で、

夢中になって練習してくれます。

 

そして、

少し日数はかかりますが、

たし算 25問を、

20秒以下で計算できる子に育ちます。

 

 

さて、

6+7=、4+5=、7+3=、5+5=、

7+4=、5+7=、8+3=、5+6=、

3+9=、8+4=、9+4=、7+4=、

8+6=、5+8=、5+9=、7+8=、

6+9=、8+7=、8+5=、7+6=。

このような 25問を、20秒以下になると、

子どもは、

① とても深い集中力と、

② 「習慣的に見える」力を持ちます。

 

子どもが持つことができた集中力は、

とても深くて、

夢中になるとは・・・の

この子の基準になります。

 

何かに夢中になる状態を、

「あのようになること」と、

この子は、具体的に持つことができます。

 

 

「習慣的に見える」力は、

とても面白い見え方です。

 

問題 6+7= を見ます。

そして、6+7=13 と書きます。

 

この子が見たのは、

問題 6+7= だけです。

 

答え 13 は、

どこにも見えていないのに、

つまり、

この子の頭の中のイメージとして、

13 が見えていないのに、

とても不思議なことに、

正しい答を、6+7=13 と書くのです。

 

この子が、

たし算 25問を、20秒以下の速いスピードで、

次々に答えを書くとき、

このような「習慣的な見え方」をしています。

 

 

問題 4+5= を見ます。

見ることは確かです。

 

次の瞬間、

「習慣的な見え方」で見える答え 9 を、

4+5=9 と書きます。

 

次の問題 7+3= を見て、

すぐに「習慣的な見え方」で見える答え 10 を、

7+3=10 と書きます。

 

このように、

たし算の問題を見た直後に、

「習慣的な見え方」で見える答えを、

次々に書くことで、

この子は、

たし算 25問を、20秒以下の速いスピードで、

計算することができます。

 

たし算の感覚と言うこともありますが、

「習慣的な見え方」で答えが見えると、

理解することで、

より視覚的になります。

 

感覚と理解しても、

「習慣的な見え方」で見えると理解しても、

どこにも見えていない答えを書く習慣です。

 

 

もう一つ

見落とされることの多い事実として、

算数のたし算の答えが、

「習慣的な見え方」で見えるようになるまで、

どのくらい努力が必要なのかの基準を

この子が持つことです。

 

「あのくらい努力すれば、

たし算の答えが見えるようになる」との

努力の基準です。

 

この後、

ひき算、かけ算、わり算を習い、

分数を習い、

正負の数の計算や方程式を習うときの

努力の基準になります。

 

「あのくらい努力すれば・・・」を、

ハッキリと持っている子になります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -787)、(+-  {\normalsize {α}} -420)