大きな素数 17 と、その 2倍の 34 を分母にする 2つの分数のたし算に、「なすすべがない」と感じて、金縛り状態にジッとしています。1~2分の短時間で、答えを出すまでリードすれば、「なすすべがあった」ことに気付かせることができます。

分数のたし算  {\Large\frac{7}{17}} {\Large\frac{3}{34}}= に、

「なすすべがない」と感じて、

金縛り状態になり、

ただジッとしている子です。

 

でも、

「なすすべがない」と感じること自体、

間違えています。

 

この子は、

異分母の分母をそろえる計算に、

すでに十分に慣れています。

 

似ている計算、

 {\Large\frac{1}{14}} {\Large\frac{5}{28}}= のような異分母のたし算の

共通分母 28 を探して、

通分して、

それから、分子同士を足して、

足した後の約分までの

それぞれの計算を楽にできます。

 

それだけではなくて、

計算全体の流れ自体のことも、

ハッキリと理解できています。

 

まず、共通分母を探して、

次に、通分して、

それから、足して・・・のような

計算の流れです。

 

これだけの力を持っている子ですから、

 {\Large\frac{1}{14}} {\Large\frac{5}{28}} {\Large\frac{2}{28}} {\Large\frac{5}{28}} {\Large\frac{7}{28}} {\Large\frac{1}{4}} と、

2~3分もかからないで、

答えを出すことができる子です。

 

 

 {\Large\frac{7}{17}} {\Large\frac{3}{34}}= に、

「なすすべがない」と感じること自体、

間違えているのです。

 

それでも、

実際には、

「なすすべがない」と感じて、

ただジッとしてしまう子が多いのが事実です。

 

 

だから、

この子に教えることは、

計算の仕方ではないのです。

 

「なすすべがない」と感じること自体、

大きな間違いであることと、

共通分母の探し方に、

戸惑っているだけであることに、

気付かせることです。

 

ここを教えるべきなのです。

 

そして、

ここを教えて、

気付かせることができると、

「そうか」、

「聞けばよかった」となります。

 

だから、

同じような問題に出会うと、

「下は、何になりますか・・・」のように、

具体的に聞く子になります。

 

 

実は、

 {\Large\frac{7}{17}} {\Large\frac{3}{34}}= の共通分母の探し方だけではなく、

 {\Large\frac{7}{17}} {\Large\frac{3}{34}} {\Large\frac{14}{34}} {\Large\frac{3}{34}} {\Large\frac{17}{34}} {\Large\frac{1}{2}} と、

答えを出すまでを、

1~2分間の短時間で体験させれば、

共通分母 34 の探し方自体を、

「そうだった」、

「知っていることだった」と納得させて、

「なすすべがあったこと」に、

気付かせることになります。

 

1~2分間の短時間で、

 {\Large\frac{7}{17}} {\Large\frac{3}{34}} {\Large\frac{14}{34}} {\Large\frac{3}{34}} {\Large\frac{17}{34}} {\Large\frac{1}{2}} と、

教えることが可能なのは、

こちらの計算の実況中継を見せることだけです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -810)、(分数  {\normalsize {α}} -349)