2けたの筆算のたし算 100問を計算している子が、何回、集中を切らせてボ~ッとしていても、まったく気にしないで、その都度、速いスピードで答えを出すリードをして、5問の答えを書き終わらせてしまいます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \end{array} }}\,\,や、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline \end{array} }}\,\,や、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline \end{array} }}\,\,の \\

筆算のたし算を 100問計算しています。

 

途中で、

何回も、

集中が切れて、

ボ~ッとしています。

 

 

答えの出し方を知っている子です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \end{array} }} \\ の 7 と 4 を、

上から下に見て、

7+4=11 と足して、

答え 11 の一の位の 1 を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書いて、

7+4=11 の答え 11 の

十の位の 1 を、覚えて、

3 と 2 を、上から下に見て、

3+2=5 と足して、

覚えていた 1 を、

5+1=6 と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline\:\:61\end{array} }} \\ と書く計算を知っています。

 

 

でも、

集中がプツプツ切れて、

そして、

ボ~ッとしています。

 

ボ~ッとしていることを気にして、

「どうしたの?」としないで、

「答えを出していない」、

「一定の速さで答えを出す状態に戻す」と、

答えを出していないことを気にします。

 

ボ~ッとしていることを、

まったく気にしません。

 

「答えを出していないこと」、

「一定の速さで答えを出していないこと」だけを、

こちらは気にします。

 

 

そして、

ボ~ッとしている子に割り込むようにして、

止まっている計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えの出し方を、

突然に見せ始めます。

 

9 と 6 を示して、

「9+6=15」と足して、

「ここ、5」とリードして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ と書かせて、

「指、1」とリードして、

1 を指に取らせます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ の 2 と 5 を示して、

「2+5=7」と足して、

子どもが指に取っている 1 を触ってから、

「1 増えて、8」とリードして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline\:\:85\end{array} }} \\ と書かせます。

 

割り込んでリードし始めてから、

15秒前後の短時間で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline\:\:85\end{array} }} \\ と書き終わらせて、

次の問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline \end{array} }} \\ の 3 と 8 を示して、

「3+8=11」と足して、

「ここ、1」とリードして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書かせて、

「指、1」とリードして、

1 を指に取らせます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ の 3 と 5 を示して、

「3+5=8」と足して、

子どもが指に取っている 1 を触ってから、

「1 増えて、9」とリードして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\ と書かせます。

 

やはり、

15秒前後の短時間で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline\:\:91\end{array} }} \\ と書き終わらせます。

 

 

1問の答えを書き終わるまでリードして、

15秒前後の短時間です。

 

5問をリードしても、

15×5=75秒前後です。

 

つまり、

2分もかからないで、

ボ~ッとしている子に、

突然に割って入るリードで、

5問の答えを書き終わらせてしまいます。

 

そして、

やはり突然に、

リードをやめます。

 

手伝われた子は、

100問の計算問題の 5 問が、

2分もかからないで、

書き終わったのですから、

必ず元気になり、

答えを出すスピードも速くなります。

 

 

ですが、

そうは長く続かないで、

7~8問もしないで、

また集中が切れて、

ボ~ッとしてしまいます。

 

こちらは、

「またか・・・」と思ったりしないで、

淡々と、同じようにリードして、

2分もかからないで、

5問の答えを書き終わらせてしまいます。

 

何回、ボ~ッとされても、

ボ~ッとしていることを、

まったく気にしません。

 

答えを出していないことだけを、

気にします。

 

そして、

「速いスピードで答えを出せるように導く」と、

先に決めてから、

割り込むようにして、

答えを書き終わらせるリードを、

突然に始めて、

5問の答えを書き終わらせて、

引き上げてしまいます。

 

 

このような手伝いを、

10回行えば、

50問です。

 

1回で、2分以内ですから、

10回で、20分以下です。

 

やや長めに話していますから、

実際には、15分もかかりません。

 

ボ~ッとしていることを、

まったく気にしていないこちらが、

速いスピードで答えを出すだけの計算を

この子に見せますから、

「そうか、速いスピードを気にするのか・・・」と、

ボンヤリとですが、

答えを出すスピードだけを、

こちらが気にしていることに、気付くようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -811)、(+-  {\normalsize {α}} -435)