7+6=、5+9=、8+4= のような 25問を、20秒以下で計算できる力を持つことで、自動的に、強い自信を持ちます。繰り上がり数 1 を足し忘れたミスで、20問すべてに「×」が付いても、動じません。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: \:\:5 \\ \hline\:\:10\end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:20\end{array} }} \\ の繰り上がりを無視するミスが、

大量に出ています。

 

計算した 20問、

全問に、「×」が付きます。

 

ですが、

この子は、まったく気にしていないようです。

 

 

20問のすべてに、

「×」が付いているのを見ても、

「えぇ、うそ・・・」のような反応がないのです。

 

ただ、

「あぁそう、間違えている」程度の反応です。

 

 

5+5= を見たら、

見た瞬間、

答え 10 が出る感覚を、持っている子です。

 

7+6=、5+9=、8+4= のような 25問を、

20秒で、

計算できる力まで、育っている子です。

 

7+6=、5+9=、8+4= のようなたし算に、

やや大げさな言い方ですが、

絶対的な自信を持っています。

 

 

ですから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: \:\:5 \\ \hline\:\:10\end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:20\end{array} }} \\ に付いている「×」は気になりますが、

7+6=、5+9=、8+4= のようなたし算の

絶対的な自信は揺らがないのです。

 

5+5=10 は、

正しいと確信しています。

 

7+6=、5+9=、8+4= のような 25問を、

20秒以下で計算できる力は、

このように強い力です。

 

 

このような子に、

ミスの直し方を教えます。

 

もう一度、

計算し直すだけです。

 

以下のような実況中継を見せれば、

計算し直していることを、

子どもは理解できて、

そして、

計算し直すだけですから、

まねすることができます。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: \:\:5 \\ \hline\:\:10\end{array} }} \\ の答え 10 を残したまま、

5 と 5 を示しながら、

「5+5=10」と計算して、

残した答え 10 の 0 を示して、

「合っている」、

「指、1」です。

 

そして、

15 の 1 を示してから、

子どもが指に取った 1 を触って、

「1 増えて、2」、

残した答え 10 の 1 を示して、

「ここ、2」です。

 

見ていた子は、

「なるほど」となって、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: \:\:5 \\ \hline\:\:20\end{array} }} \\ と書き直します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:20\end{array} }} \\ の計算し直しも、

同じように教えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:20\end{array} }} \\ の答え 20 を残したまま、

5 と 5 を示しながら、

「5+5=10」と足して、

残した答え 20 の 0 を示して、

「合っている」、

「指、1」です。

 

そして、

2つの 15 の 1 を示しながら、

「1+1=2」と足して、

子どもが指に取った 1 を触って、

「1 増えて、3」、

残した答え 20 の 2 を示して、

「ここ、3」です。

 

見ていた子は、

「指 1 なのか・・・」となって、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 15 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:30\end{array} }} \\ と書き直します。

 

 

20問のすべてに付いた「×」を見ても、

7+6=、5+9=、8+4= のようなたし算の

絶対的な自信があるために、

少しも動揺していません。

 

だから、

繰り上がり数 1 を指に取ることを、

スッと受け入れて、

まねできます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -812)、(+-  {\normalsize {α}} -436)