先に、そうしている自分をイメージします。この後で、実際に、振る舞います。これが、「宿題をすると決めて、そして、宿題をして、終わらせている」ときに、子どもの内面で起こっていることです。

「計算の宿題をやろう・・・」と決めて、

自分を動かして、

宿題をさせてしまうのは、

子どもの内面で、

この子自身をリードしているリーダーです。

 

子ども自身、

このようなリーダーが、

自分の内面にいることも、

このリーダーにリードされていることも、

まったく知りません。

 

知らないままに、

自分の内面のリーダーにリードされて、

リードされたように動いています。

 

 

この子の内面の

この子を動かすリーダーが、

「やろう」と決めた宿題は、

算数の計算ドリルです。

 

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \end{array}}}\\ や、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 37 \\\:\times\:\:\: 6 \\ \hline \end{array}}}\\ のようなかけ算 50問です。

 

 

「宿題をやる」と決めたリーダーは、

この子の心に、

宿題をしている自分をイメージさせます。

 

リードされた子は、

ドリルを開いて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \end{array}}}\\ の答えを書いている自分自身を

心の中にイメージします。

 

その後で、

自分が心にイメージしているように、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \end{array}}}\\ の答えを、

実際に書きます。

 

 

この子の内面にいて、

この子をリードしているリーダーは、

このようなリードの仕方をします。

 

① 心の中に、

そうしている自分をイメージさせます。

 

② イメージしているように、

実際に振る舞います。

 

 

イメージさせてから、

そのイメージのように振る舞わせます。

 

まず、

ドリルを出すことからです。

 

カバンから、

ドリルを出している自分をイメージします。

 

この後で、

このイメージのように、

実際に、カバンからドリルを取り出します。

 

 

次に、

ドリルを開いている自分をイメージします。

 

この後で、

イメージしたように、

実際に、ドリルを開きます。

 

 

1問目の問題 {\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \end{array}}}\\ を見ている自分を、

イメージします。

 

この後で、

実際に、問題 {\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \end{array}}}\\ を見ます。

 

 

4 と 9 を、

下から上に見て、

4×9=36 と計算して、

6 を書いて、

3 を覚える自分をイメージします。

 

この後で、

実際に、4 と 9 を、下から上に見て、

4×9=36 と計算して、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:6\end{array}}}\\ と書いて、

3 を覚えます。

 

 

続いて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:6\end{array}}}\\ の 4 と 2 を、

下から斜め上に見て、

4×2=8 と計算して、

3 を思い出して、

8+3=11 と足して、

11 を書いている自分をイメージします。

 

この後で、

実際に、4 と 2 を、下から斜め上に見て、

4×2=8 と計算して、

3 を思い出して、8+3=11 と足して、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\ \times  \:\:\: 4 \\\hline 116 \end{array}}}\\ と書きます。

 

 

このようにして、

この子の内面のリーダーが、

この子をリードして、

筆算のかけ算 50問の答えを書いていき、

宿題を終えます。

 

先に、

そうしている自分をイメージさせます。

 

この後で、

実際に、振る舞わせます。

 

このような 2段階で、

リードしています。

 

 

でも、

子ども自身、

自分がこうしていると、

まったく意識していません。

 

自分をリードするリーダーが、

自分の内面にいることも、

そのリーダーは、

まず、心に自分をイメージさせて、

その後で、実際に、

イメージしたように振る舞わせていることも、

子どもは意識していません。

 

「宿題をする」と決めて、

そして、

宿題をして、

終わらせていると思っています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -816)、(×÷  {\normalsize {α}} -159)