1-=1-=-==1 と、
おかしな計算をする実例です。
1-=1-= ではなくて、
1-=1-= とすれば、
正しい計算になります。
問題 1-= は、
通分が必要なひき算です。
実は、
初めての通分が必要なひき算です。
たし算の通分は、慣れています。
+= や、
+= のような通分もできる子です。
このような
難しいたし算の通分もできるのですから、
問題 1-= の通分でしたら、
楽にできるはずと思うのですが、
1-=1-= のようなミスをします。
理由は実に単純です。
通分が、
たし算に従属していて、
独立していないからです。
「通分」ではなくて、
「たし算の通分」になっています。
ですから、
「たし算の通分」も、
「ひき算の通分」も、
同じ操作との捉え方を、
まだできない子です。
「通分」が、
分数の分母を、
共通分母にそろえる操作と、
捉えることができていません。
こうなっている子ですから、
1-=1-= の直し方を教える目的を、
たし算に従属している「たし算の通分」を、
たし算から独立させて、
「分母をそろえる操作」と捉えさせることにします。
1-=1-= の
計算前の 1-= の
2つの分母 4 と 8 を示して、
「下を、8 にそろえる」、
そして、
計算後の 1-= の
2つの分母 8 と 8 を示して、
「下 8、合っている」です。
次に、
計算後の 1-= の
左の分子 2 を示して、
「上 2、合っている」です。
そして、
右の分数 を示して、
「これ」と言ってから、
計算前の 1-= の
右の分数 を示して、
「これ」とリードします。
「たし算の計算と同じようにするらしい」や、
「こっちは変えないのか・・・」と、
言葉にならない言葉で理解して、
「たし算の通分」が、
「ひき算の通分」になるようです。
つまり、
「たし算の通分」も、
「ひき算の通分」も、
同じ操作をしていることに気付きます。
(基本 -835)、(分数 -358)